seijinho
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40度北には煌々と月が輝いていましたが、今日は湿度50%と珍しく乾燥して空も澄んでいたので、月夜に負けずに天体撮影する度胸づけと思ってM79に挑戦しました。 30秒露出、F5.6、ISO1250、29枚コンポジット。5枚ダークも撮りました。 本当はM79の右手の空いたところに見事な星雲ガスがあるはずなのですが、見えませんね。汗 NGC1886もどこにあるのかわかっているとかすかに写ってはいるのですが、とにかく今回は識別不可能。 はじめての系外銀河でした。
これはだいぶトリミングもしてあるでしょうか。 それにしても珍しい南に低いものをと思ったらそうか、南半球で撮っておられるんでしたね(^^ゞ 右手に星雲ガスというのはちょっと寡聞にして聞いたことがないんですが、何か別の天体と勘違いしておられないでしょうか(^_^;) そして画像を仔細に拝見すると全面にわたって左上から右下に向かって暗い筋状のひっかいた痕のようなものが見えると思います。 これはおそらくダークの方がちょっとセンサー温度が高い状態で撮られてしまっていて、1枚1枚では明るいノイズがあるところを引きすぎて黒いボツボツとした穴状になってしまってるものをコンポジットしたためにこのように筋状に繋がってしまったものと思われます。 赤道儀でのガイドといってもよほどすごいクラスのものでない限り1枚ごとに微かな写野ズレは起こりますので、それがポタ赤だと大きく出てしまったんでしょうね。 そちらの気温はきっと夜でも高いんだと思われ、実撮影で連写した直後にそのままダークを撮ると、平均すればダークの方が高い温度で撮ることになりかねませんので、そこらへんをちょっと工夫するとこの黒い筋はなくなってもっと滑らかな画像が得られると思います(^。^)
2014年11月10日19時08分
takuro.n さん、コメントありがとうございます。 1200x800に切り出してそのままアップしました。 星雲ガスについては Gal 228.0-28.6 と名付けられているそうです。Googleで調べてもなかなか資料はないですが、Thomas V. Davisというアメリカ人が南オーストラリアで素晴らしい写真を撮影され、NGC1886とともに写真に写ればなあと思った次第です。 リンク―>http://www.tvdavisastropics.com/astroimages-1_0000aa.htm 筋状のひっかいた痕と写野ズレの問題、とても参考になりました。初夏のブラジル、すでに夜でも20度を超えているので、30秒露光でも連続で15分を超える撮影で、時間の経過とともにノイズが増えていったのでしょうか。ダークの撮影は撮影途中に分散させるべきですね。ただ写野ズレ、つまりは極軸があっていない問題や、ポタ赤本体の耐荷限界を解決しない限り、平均的にダークの撮影を混ぜなくてはいけず、無理にそれをするにはライトフレームと交互に同数撮ることになって煩雑になるうえ、センサーに余計に熱を持たせることになるのですね。
2014年11月11日06時34分
なるほど分子雲でしたか。 凝縮して熱を持ってHα領域の輝線で光ってる輝線星雲や側にある星の光を反射して光ってる反射星雲と呼ばれるような散光星雲に対し、そういう光る要素を持っていない宇宙空間を漂ってるガスの塊をそのように呼び、最近ではモノクロ冷却CCDだけでなく高感度がだいぶ良くなってきたデジでも超長時間露出やフィルター使いでそういうもの撮る人達が増えてます。 そういうものが何処にあるかは赤外線天文衛星IRASが撮った遠赤外線星図がどこかにアップされてたはずで、だいぶ以前にサイト見たことあるんですが失念してしまい、英語も何も出来ない私は再発見出来ずにいます(^_^;) まあ簡易的なものなら今ではGoogleSkyの赤外線マップでも見ることが出来、それで見ると確かにここにガス雲の塊がありますね~ しかしそういうものは輝度的にはある意味バックグラウンドと同程度ですから、よほど空の良いところか強力なフィルター使わないと浮かんでも来ず、日本からは相当な低空になるこの領域を撮ったものは見たことがありませんでした。 分子雲は普通の星図には載ってないですし、写真も見たことなかったのでてっきり何かの勘違いかと(^_^;) 失礼しましたm(__)m 連写によるセンサーの加熱対策にはやはりインターバル空けるのが簡単です。 天体写真が盛んなアメリカなんかでも以前から最低30秒以上空けろということは言われてますし、実体験的に言えば外気温0度前後で1分、5度以下で2分、15度くらいまでなら3分、20度くらいになれば4分空ければノイズによるデータ量の増加はほとんど見られず、フラットフレームのSN比はほぼ揃えることが出来ます。 そしてダークはフラット撮影時のセンサー温度プラスマイナス2度以内であればだいたい適性と言われるんですが、実際にはダーク撮影時の温度が高いと今回のようなことが起こりがちですので、理想は同温度ですが現実には少し冷ましてマイナス1~2度くらいで撮れれば問題は起こりにくいかと思います。 つまりフラットを3分インターバルで撮ったらその後4~5分おいてダークをまた3分インターバルで撮るといった感じですね(^^ゞ
2014年11月11日11時53分
takuro.n さん、こんばんは。 星雲ガスという言葉はありませんね。いやはやお恥ずかしいです。 なぜかGoogleSkyはこちらでは現在機能しておりません。 今回はたまたまM78の場所を確定するためにGoogleで画像検索していたところ見つけたもので、まさかCCDで8時間超の撮影だったとは気づかず、無謀な試みでした。(でも同じ場所を何年もかけて撮っていけば、最終的に超長時間露出の写真が撮れる!?なあんて、まずはまともな画像が撮れるようにしないといけませんね。) センサーの自然冷却を待ちながら、ダークとライトフレームを交互に撮影していくとすると、撮影時間がどんどん延びますね。今でも既に寝不足で体力が不安です。汗 (フラットと書かれていますがライトフレームのことですね。) takuro.n さんはじめ経験豊富な方たちにコメントしていただけるので、いろいろ勉強になります。
2014年11月11日13時41分
ほんまや(‥;) ライトと書いたつもりが全部フラットに_| ̄|○ またまた失礼しましたm(__)m デジで都市部で撮るならほんとは近赤外領域が通るよう天体改造したカメラにHαフィルター使うのが一番効率よくて面白いです。 これなら最終的にはR画像だけのモノクロにしますので広角レンズによるテレセン性の問題で干渉系フィルターである光害カットフィルターで出がちな色ムラもあまり気にならなくなり、ゴースト問題は残るとしても都市部から散光星雲やあわよくば分子雲まで星間ガスにチャレンジ出来ます。 改造そのものはところにもよりますが2~3万くらいですので、最近では中古のカメラ買って安く上げる人も多いと思います。 メーカー純正で最初から付いてる赤外カットフィルターはほぼ完全遮断の赤外域からほぼ全て通る可視光域の間、近赤外域はなだらかに透過率が変わっていきますので、赤外線域に近いところほど効率悪いんですよね(^_^;) GoogleSkyは日本のサーバに繋いでみたらどうでしょうね。 http://www.google.co.jp/intl/ja/sky/
2014年11月11日14時53分
takuro.n さん、こんばんは。 改造となると、ブラジル在住のため、自分でということに。光害カットフィルターとHαフィルターを買うとして最低6万円、なにも買わずに内蔵フィルターを外して、非改造カメラ用Astronomik CLSを常時付けっぱなしにすると、厚さ1mmなので0.3mm足りず、もしかすると手持ちのカメラレンズでは無限遠が出なくなったり。。。その時はM42マウントの中古レンズで対応するのでしょうか... R64フィルターを光害カットフィルターと組み合わせればHα領域だけになるそうですね。6倍くらい露出が必要なので効率は悪いですが、今の自分には現実的かも。R64フィルターは対物レンズ用なのでピントも合わせてから設置できますし。 GoogleSkyのリンクを教えていただきましたが、やはり無理でした。辺境地は不便です。笑
2014年12月01日14時22分
seijinho
kante さん、激励ありがとうございます。 でも、気楽にやっているんですよ。 赤道儀とか望遠鏡とかに本格展開していかないと、あるものも写ってくれませんが、たとえば今回の星の分布の仕方の(バブルといわれる)規則性が観察出来るだけでも幸せな気分になれます。 普段目に見えないものが写真に写るっていうのが、楽しいんですよね。
2014年11月10日15時07分