桐生
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J
B
誰かが言う、いわゆる「普通の人生」というレール上の列車内が、僕にはあまりにも煩かったので、そこから自ら飛び降りてしまった僕ですが、後悔はしていないつもりでした。しかし皆が進む線路を逸れて、まだ数える程の人間しかしか踏み入れていない獣道に入った時、あまりに周りが静かな事に気付いてふと、寂しくてレールを降りたことを後悔してしまいます。自分を写す鏡はそこにはありませんでした。喧噪の中に居なければ、自分の静寂を信じることができない。