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StudioGisuzu
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初秋の雨を全身に隈無く孕んだ小松は、杉、桜の如き銘木にはまるで興味が無いと云った体で、誰に主張するでもなく大声を上げるでもなく、また卑屈になるわけでもなく、池の向こうに小さな神社を守りつつ、絵だという枝すべてに水滴を湿らせ、じいっと黙しているように思われました。ファインダー越しに小松を眺めそのような事をつらつらと考えていると、妙に神妙なような、得も言われぬ気持ちになったのです。