「兄ちゃん、見といてなッ」 弟は一声そう言うと、自転車を押して坂を駆け上がっていく。 坂のてっぺんから、ブレーキをかけずに一気に下りるのだ。 坂の下は小さな広場で、石垣に囲まれた行き止まりだ。 すれすれで急ブレーキ、というつもりだろうが、上手くいくはずはない。 弟は石垣に激突するだろう。そして大声で泣きわめくだろう。 「お兄ちゃん、ちゃんと見といてって言うてるやろッ」 おかんに叱られるのは目に見えている。 だから・・、兄は見なかったことにしようとする。

コメント2件

里々

まさかの続き！ お写真も素敵ですが、キャプション、良いですねぇ(^ ^)

2014年08月20日22時46分

tanpopoChot

里々さん　コメントありがとうございます 恐縮です～～(^^ゞ　ちょっと遊んでみました

2014年08月22日11時03分

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