庭にやってくる牝猫に児が産まれた。親猫は「姫」。家人が勝手に名づけた。アメリカンショートヘアのミックスらしく、産まれたころは実に気品があって、とてもノラには見えなかった。それがいつのまにか、堂々としたおっかさんになって、ぽろぽろと元気な児を産んで、乳をやっている。家族の幸せな図式。しかし、そこに父猫は居ない。現代社会の縮図を見ているようだが・・・この子猫たちも成長し、すでに散り散り。生命の輪廻は、次次と受け渡されてゆく。

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