綺麗に続くリフレインのパターン美。コブ斜面を滑るスキーヤーをリフトの上から追いかけてみた。「攻めろ！」と思わず口に出た。（八方尾根スキー場より）

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講評者：戸澤裕司（日本写真学院講師） 講評カテゴリ：ドキュメンタリー

スキー場をリフトから見てコブの連なりを攻めるスキーヤーを点景に入れた作品。かなり広い範囲が写っているのに滑っているのは独りきり、手前はまだ陽が射しているが後ろの方は影になっている。なんだか不思議な写真だ。作者は思わずスキーヤーに攻めろと声をかけたそうだがそんな緊張感も高揚感も感じられない。中途半端な空撮みたいな俯瞰の位置と光線のムラ加減、独りきりのプレイヤーに非現実感を感じるだけだ。タイトルにそんなシュールさを匂わす言葉を着けたらまた違った見え方の作品として見れたでしょう。