TR3 PG@ ファン登録
J
B
胡粉(ごふん)で白く塗られた優美な唐門。 そこには多くの彫刻が施されていますが、正面から見た中で一番目を引く二つの彫刻。 屋根下の「許由と巣父(きょゆうとそうほ)」、その下「舜帝朝見の儀(しゅんていちょうけんのぎ)」 こういう彫刻って何か意味があるはず。 後で調べてみようと、ちょっとアップで撮ったものがこの一枚です。 調べてみると、やはり深〜い意味がありました。 以下、長〜くなりますが、その意味をまとめましたので、お時間がある方は是非読んでみてください。 たぶん、へぇ〜!って唸ると思います(^.^)
「舜帝朝見の儀」 彫刻は、正月元旦に、舜帝がたくさんの役人達から新年の挨拶を受けている場面です。 これだけであれば面白くも何ともないのですが、実はこの舜帝、上の「許由と巣父」で堯帝から国を譲るとの申し出を断った後、堯帝から国を禅譲されて政権についた人物なのです。 ここまでなら、ふ〜〜ん、舜帝は俗人で権力を欲した物語になっているんだ、で終わるのですが、ここからがちと深いんです。 実は、中国ではこの堯帝と舜帝の二代が最も国が治まった理想の時代と言われているそうです。 そして・・・この「舜帝朝見の儀」に刻まれている舜帝の顔が家康公に似せて描かれているそうです。 つまり、この彫刻は家康公こそが舜帝に比ひすべき帝王であり,徳川幕府が目指すべき政権は舜帝の治世である、との考えを表しているものだそうです。 な〜るほど!!
2014年03月08日12時29分
で、もう一つ。 現在の「平成」の年号はこの舜帝が残した「内平外成」の言葉からとったものです。 内平外成とは「うちたいららかにそとなる」といって,舜帝が優秀人材を登用して政治に力を入れた結果,国がよく治おさまったことをいうそうです。 へぇ〜〜!!! なんと日光東照宮の唐門の彫刻が現在の平成に繋がっていました♪♪♪
2014年03月08日12時42分
yosshy99837さん、コメントありがとうございます。 そうですね・・・ 日光東照宮は東京と深く関わっている・・・ なにやら不思議に感じてしまいます。 これもまた寺社仏閣を楽しむ一つかもしれません。
2014年03月08日18時07分
hisaboさん、コメントありがとうございます。 あははは(^^ゞ これトリミングしてます(^.^) 仰るように完璧にこのシンメトリーを表現したく、角度補正&トリミングで~す♪ 屋根の龍の鼻先をあわせて、ね(^_-) D800Eで撮るときは結構構図や位置あわせをかっちりやるのですが、X-M1のような軽量カメラはどうしても気軽なスナップ感覚になりがちです(^_^;) その差は・・・ファインダーを覗いて見るか、モニターを見るか・・・ 構える姿勢も・・・かな?(^^ゞ
2014年03月12日21時37分
TR3 PG@
「許由と巣父」 「許由巣父(きょゆうそうほ)」と四文字熟語にもなっています。 さて、許由、巣父はともに中国古代の伝説的な高士、つまり高潔な人物だそうです。 その一人、許由が時の帝、堯帝から国譲ると申し出されたそうです。 許由はその申し出を断り、汚らわしいことを聞いたと滝で耳を洗った・・・ その場面が軒下の彫刻の左側です。 巣父は牛に水を飲ませに来ていたのですが、その話とその場面を聞いて、川の水まで汚れたと牛に水を飲ませずに帰った・・・ その場面が右側の彫刻です。 さて、この場面の意味とは・・・ 権力を汚らわしいものとし、もって君子の戒めにするとうことのようです。
2014年03月08日12時29分