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素の自分を見つめるとき

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    ここはかつて精神障害を患った女性のための病院でした。建物内には礼拝堂があり、厳格なキリスト教の理念のもとで運営されていました。 精神障害といっても昔の話です。その中にはたくさんのレズビアンの同性愛者が含まれていました。そこで起こった悲痛な話にインスパイアされてシナリオをつくりモデルに演じて頂きました。歴史的背景の細部は最初の写真「彼女がこころをひらくとき」のコメント欄にも記させて頂きました。 ギャラリー「フラジャイル」

    コメント5件

    Bernini

    Bernini

    世の中の価値観は時とともに大きく変わるということを強く感じる時があります・・・ ここはかつて精神障害を患った女性のための病院でした。建物内には礼拝堂があり、厳格なキリスト教の理念のもとで運営されていました。 精神障害といっても昔の話です。その中にはたくさんのレズビアンの同性愛者が含まれていました。当時の状況ではどう接していいかわからないといった家庭がほとんどでした。そういった状況では娘を寄宿学校のような場所に預けていると言えば体裁が良かったのでしょう。娘を一族から退け世間の目をそらすには格好の場所とも考えられていました。彼女達は世間からは受け入れられない自分と本当の自分が望むものとの間で葛藤し苦しみました。医学の進歩のためとはいえ隔離されて検体として扱われることも望んではいませんでした。英国風の田園風景が広がる敷地一帯と美しい外観の建物は彼女達にとってはとても狭く感じ、行き場のない自分の境遇を悲しみ絶望したのでしょう。その証拠にこの近くには鉄道の線路があり何人もの若い女性がその身を投げ込んだそうです。 現代の性の価値観はとてもオープンですが、当時はそういった雰囲気を許さない状況でした。最後の患者が2007年にこの治療院から退き現在は閉鎖され個人所有となっています。 撮影ですが、壁にかかる自分の素の姿(ヌード)の写真を見つめている彼女を撮影しました。彼女はノーメークでしたが素のままのほうがその場に適していると判断しそのまま撮影させて頂きました。 パネルに写った彼女の虚像を構図に入れようと考え自然光だけで撮影しようと考えました。屋内でEV3.2とかなり暗く主題に関係ないパネル写真をぼかし背景を整理し主題を強調するためハイスピードレンズを使いました。それでも光量がかなり不足していました。しかしミラーイメージを構図に入れる関係で壁際にかなり寄って撮影しなければならず三脚は使えませんでした。結局一脚を用いてスローシャッターで撮影しました。 D800 with Zeiss Makro-Planar 2/100 ZF.2 at 100mm; f2.2, ss1/30sec,ISO1600 Gitzo Monopod M5561T

    2013年02月23日14時42分

    ニーナ

    ニーナ

    鏡の前女性の2枚の組み写真 貴兄の写真に雰囲気が似ているなぁと やっぱり♪ おめでと~~~♪

    2013年02月23日20時07分

    Bernini

    Bernini

    ニーナさん、コメントありがとうございます。 私としては私の写真ではないかと思って見ていただいた事の方が嬉しかったりします。

    2013年02月24日16時53分

    楽太郎

    楽太郎

    感動しました! 少ないコメントですがほかに表現しようがないのですみません。 素晴らしいです。

    2013年03月06日19時15分

    Bernini

    Bernini

    楽太郎さん コメントありがとうございます。

    2013年03月08日06時49分

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