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あきら・シーツ・いぐち
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『かかる千変万化の絶景に目を奪われ何気なく歩を止めれば、太陽が照り始め随分日差しが暖かいとはいえど、足元からはじわりと強烈かつ穏やかでない寒さが忍び込んでくるのが分かる。そんな寒気に震える心身に湧き上がるのは、感動とも恐怖とも捉えられない、情感の奔流だった。普段の生活の中で忘れかけていた、自然という得体の知れない圧倒的な存在に対する畏怖心のような代物が、体の内側を四肢の先端まで濁流の如く流れていた。そんな騒がしい僕の内面とは間逆に、5800mの世界は凛とした静寂を保っていた。』 http:/