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あきら・シーツ・いぐち
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『雲で白くかき消された頂上に向かって、連なる峰々に沿いながら一本伸びている道。その右手にはタンポポのような小さな枯れ草しか生えることのない灰色の砂利斜面。すぐ左側は断崖で、その先の霞の中からぽっかり開いたクレーターが姿を見せた。溶岩が溶け出して固まったのだろう、火山岩が流れるようにして固まっている。目に映る全ての彩度が低く、不思議な美を醸していた。冷たく澄んだ空気から酸素を取り込もうと肺を膨らませる、そんな動作ですら野暮な音を立てているように感じるほどの静寂があたりを包んでいた。』 http:/