日々の残飯 ファン登録
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住居棟解体後の空き地。金網の向こうには彼岸花が咲いていた。 かつて僕の暮らした赤羽西六から小学校までのアカバネ散歩は、はじめに思い描いていたものとはまったく別のものになってしまった。「アカバネヨリミチアルバム」の企画が意図するであろうものとは、おそらく、全然違うところに辿り着いてしまったような気がする。 見る人によっては、桐ヶ丘団地の特異さは「団地マニア」の心をくすぐったりするのだろう。けれども、僕が子供時代に親しんだ“故郷”の団地の寂れた雰囲気は、重く、苦々しい気分になるものだった。