日々の残飯
ファン登録
J
B
この公園は、学校から帰ってくるとみんなで集まって遊んだ場所だ。この日は土曜の午後だというのに、遊ぶ子供の姿はなかった。 僕が子供の頃は、いつも日が暮れるまで遊んでいた。団地とは面白いもので、まわりに同年代の子供が多くいたせいか、遊び相手に困ることはなかったし、遊ぶ相手とは年齢の壁もなかった。僕も年上の「お兄ちゃん」たちに混ざって遊んだし、僕らが上の学年になれば、年下の子と一緒に遊んだりもした。今にして思うと、これは団地という狭いコミュニティにおける良い面のひとつだったかもしれない。