unbla ファン登録
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数え切れないほどに広がっている建物の群れが灯りを灯し始める。 何の準備もせずに来たので、たくさん虫に刺されて体中がチクチクしていた。 それでも、夢中で、シャッターを切り続けた。 日が沈んでいく。辺りは暗くなっていく。山の暗闇が迫ってくる。 それとは反対に、街の建物にはキラキラとした灯りが勢い良く灯っていく。 私が知らないうちに、私が考えもつかないようなことが、この中では起こっている。 そして私が自分の内で奮闘している間も、時間は流れていき、着々と世界は変わっていっていた。