unbla ファン登録
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全てが分からなくなっていた。 進路についてや才能について、自分は何がやりたいのか。 自分がひしひしと潰れていくような感覚を毎日感じていた。 唐突に、空を見て、夕焼けを撮ろうと思った。 帰宅するとカメラを手に取り制服も着替えないまま自転車でがむしゃらに坂道を上った。 高いところ、高いところ、一番高いところへ行こうと。 そこから見た絶景の夕焼けに期待をしながら坂道を登る。 久しぶりにここまで来た。 そこには昔、古びた団地があって隠れ家のような雰囲気があった。 それが全