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北アメリカ星雲とペリカン星雲

北アメリカ星雲とペリカン星雲

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    バタフライ星雲に続く直焦点写真として今回はデネブのそばにある北アメリカ星雲とペリカン星雲を(^^ゞ 明るくて無改造機でも写りやすく、その上まさに通称通りの姿がとても人気のある星雲です。 普段こういう赤がほとんどの散光星雲を撮るときはLPS-P2という光害カットフィルターをつけて撮ることも多いです。 これは人工の白熱灯やナトリウム灯の緑周辺の波長をブロックしてくれるもので、結果的に赤のコントラストがよくなり、露出倍数的には1.5倍ほど時間はかかりますが、この写野だと赤っぽく写っている部分が全てもっとべ

    コメント10件

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    takuro.n

    ったり赤く写ります。 それはそれで対象が淡い場合や光害地での撮影ではとても効果的ですが、対象に青い部分が含まれている場合には相対的にその写りが弱くなるという弊害もあります。 今回の北アメリカ星雲に関して、私も今まで直焦点でもカメラレンズでもこの光害カットフィルターをつけて撮ってきたわけですが、無改造機の星野写真でも結構写ってたり、空の綺麗な所なら大型の双眼鏡で見えるなどという話を聞くにつれ、もしかすると結構青白い成分も含まれているのではないかと思い、いつかはフィルター無しで撮ってみようと思っていて、今回それをやってみたわけです(^^ゞ そしてこうやって見てみると、やはり隣のペリカン星雲に比べて北アメリカ星雲は相当白っぽくというか青白っぽく見え、これなら確かに無改造機でも写るし双眼鏡でも見えるかもしれないなと納得の描写になりました。 散光星雲の中でも多い赤く写る部分は水素ガス雲の中で新しい星が生まれようとしているなどでその熱で中から暖められてガスそのものが発光している場合でこれを輝線星雲といい、ガス雲そのものは冷たいのにそばに恒星があってその光を反射して青白く光っている場合を反射星雲と呼びますが、この場所はおそらく数千光年から何万光年の幅で輝線星雲、反射星雲、それ以外のまったく光が当たっていない星間ガスによる暗黒帯などが複雑に折り重なって、地球から見たときにたまたまこのような姿に見えているわけですが、それがこんなに見事に北アメリカ大陸やペリカンの姿そのものというのは、ほんとに宇宙の姿というのは人間の想像力をはるかに超えています(^_^;) しかし、個人的にこの写野を見ると、どうも鬼さんにガミガミ怒られてシュンと小さくなっているペリカン君、といった姿に思えて仕方ないのは私だけでしょうか(^◇^;) FSQ-85EDレデューサ焦点330ミリF3.9に冷却改造50D、ISO1600で2011/9/7の1時36分から撮った5分露出8枚を、RAP2、CameraRaw6、StellaImage、PhotoshopCS5と通して処理。

    2011年09月13日00時21分

    Em7

    Em7

    最初、北アメリカの形が良く解らなかったのですが、見ている内に納得が出来て来て・・・ そしてtakuro.nさんの書き込みをすべて読んだ後は・・・・ もう鬼とペリカンにしか見えません。(笑) 実際の現状のここは、もう星が誕生しているかもしれない・・・という風に考えても良いという事ですよね? 全く光の当たらない暗黒地帯、想像しただけでも恐ろしいです。 子供の頃に図鑑で見た程度の知識ですが、ペリカンとか北アメリカは知らなかったなぁ。 きっと僕の知らない星雲など、沢山あるんでしょうね~。(゜-゜) 素晴らしい写真、有難うございま~す (^^)/

    2011年09月13日11時51分

    此花

    此花

    冷却改造とtakuro.nさんの腕が相まってとても綺麗ですね^^ そして私も鬼とペリカンに見えてきました(笑) そういえば伺いたい事があるのですが、IR改造はどこの業者もほぼ同じと思っても良いのでしょうか? フィルターとかよくわからないので誠報社さんの新改造が値段的にも無難かなと思っているのですが…

    2011年09月13日12時23分

    うぇる

    うぇる

    撮るの大変なんだろうな~と思いつつ、とても美しい写真堪能させていただきました。 自分も眺めていたら鬼とペリカンに見えてきてしまいました(笑)

    2011年09月13日19時50分

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    takuro.n

    Em7さん、ありがとうございます(^^ゞ っていうか、他にすでに何人かくれているコメント読んでも鬼とペリカンになってしまってるようで、せっかく北アメリカ星雲なんて綺麗な名前の星雲やのにちとまずかったかも(^◇^;) 赤い散光星雲はある程度以上ガスが凝縮して熱くなっている、あるいはすでにそれが星の誕生に近づいてその星の卵そのものが相当な熱さにまでなっていて、その熱で熱せられている状態と考えられますので、その全てが完全な恒星にまで育つかどうかは別にして、星の卵がある状態とは言えると思います。 こういう星間ガス、中でも赤く見える水素ガスこそは星の原材料なわけですね。 そしてこの写真で北アメリカとペリカンの間に真っ暗な部分がありますが、これもすぐそばに星が無くて照らされていない星間ガスで、こういう場合には暗黒帯などと呼びますが、赤いところと暗いところが近ければこんなにはっきり色が変わるわけが無く、実際宇宙空間ではこれらのガス雲は何十光年何百光年も離れて地球から見ると重なり合ってるんだと思います。 この暗黒帯の中に宇宙線で突っ込むと、おそらく周りに星もほとんど見えないような暗い世界だと思います(^_^;) 赤い星雲は写真に撮ってこそ結構写りますが、肉眼で見ることは難しく、そのせいで図鑑などに載ることも少ないんだと思いますので、なおさら一般には馴染みが無く、美しいと思ってもらえるかどうか、人による違いが大きいかもしれないですね(^_^;)

    2011年09月13日21時43分

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    takuro.n

    此花さん、いつもありがとうございます(^^ゞ やはり鬼とペリカンですよね(^_^;) まずい(^◇^;) IR改造に関しては、たまたま今日、第一人者である瀬尾さんと電話でいろいろ話してたんですが、やはり業者によって、入れ替える天文用赤外カットフィルターの質によって、画角に輝星が入った場合に出るゴーストの強さや量に差はあるとのことでした。 私もいろいろ調べた上で、星野写真に使うならそこまでの差はないと思いますが、直焦点で馬頭星雲など思いっきり輝星の入る対象で極力強調した場合には、やはり気になる人には気になるだろうなと思ってます。 ただ、完全にゴーストをなくすことも現状では不可能のようで、使う光学系によっても出方は変わるとのこと、それぞれの業者でゴーストの少ない改造とうたっているものを選べば、使い物にならないようなことはないと思います(^_^;) これに関しては、私もまたちょっといろんな業者さんのページを見てみますね(^_^;)

    2011年09月13日21時54分

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    takuro.n

    うぇるさん、ありがとうございます(^^ゞ 三人続けて鬼とペリカン・・・・ こんなのが広がってしまったら・・・・(^_^;) まずすぎ(^◇^;) ここは明るい対象なので撮ることそのものは簡単な方です(^^ゞ うぇるさんお持ちの機材でも、まさにここらへんが最も美味しい画角になるかと思いますので、機会があれば試してみて下さい(^^ゞ

    2011年09月13日21時57分

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    takuro.n

    スパークスさん、ありがとうございます(^^ゞ 四人目でついに喧嘩に・・・_| ̄|○ 天の河沿いに多くあるこういう赤い散光星雲はどれも結構形がはっきりしているので、大きいものや明るいものほとんどに通称が付いてます(^^ゞ 中には国によって呼ばれ方が違うものもあるので、鬼とペリカンといった見方も許されるとは思うんですが(^◇^;)

    2011年09月13日22時04分

    此花

    此花

    なるほど… やっぱりそういった質とかが変わってくるのですね。 ただ見た感じではゴーストが少ない改造は基本的に通常撮影不可なんですよね…? カメラが一機しかないので、そうなってくると…なんとも言えないですね(笑) まあ最初は当たって砕けろですよね(笑)砕けたら駄目ですけど(笑)

    2011年09月13日23時28分

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    takuro.n

    此花さん、通常撮影可能というのがどのくらいのことをいうのかにもよるようです。 フィルターレス改造でない限り、ほとんどの改造ではピント位置は変わらないですが、問題になるのはカラーバランスが激変することと、ダストリダクション機能が省かれてしまうことでしょうか。 これは一世代前の改造でも最新のゴースト対策されたものでも同じですが、中で違うのはフィルターレス改造とクリアフィルター改造で、これはもうカラーバランスが違うどころではないので、確かに一般撮影に使うのは無理があると思います。 カラーバランスに関しては、改造機が出始めた当初から、一般撮影出来る出来ないと両方言われてきました。 実際のところは、どの程度許容出来るかにかかってるようですね。 出来る派の人達は、今では改造機用の色補正フィルターもあるし、厳密なバランスはオートは使わずグレーボード持ち歩けば問題なしとしてるようですし、実際そうやって撮られた写真を見ると現場を知らない限りおかしな感じは受けません。 しかし、面倒は面倒ですし、フィルターもレンズ径に合わせて用意せねばならず、フィルターを使う以上、やはりある程度色味のロスもあるはずで、改造前のように安心して気楽に使うというわけにはやはりいかない気がします。 知り合いで改造機で普段の撮影してるのもいますが、結構アバウトで、作品というよりは何でも記録的に撮っておきたい派のようです(^_^;) そうこう考えると、やはり1台しかないカメラを改造してしまうのはちょっと勇気がいる気がしますね(^_^;) ここで天体写真を上げておられるPQさんという方が、先日誠報社さんのバーゲンで安くなっていたX4改造機を手に入れておられました。 出来ればそういう機会を狙った方が安心ではないでしょうか(^_^;) 勿論デジ1は基本天体に特化し、普段用にデジ1ほどではない気楽に使えるカメラがあれば良しということであればそういう方向もあるとは思いますが(^_^;)

    2011年09月15日03時13分

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