うしとら
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デッキにいた人々は瞬く間に去っていった。 ああ…… 英雄を好むのは人の常でありながら、あっけなさ過ぎる。 それ以外にはまるで興味がないようで、浅はかだと悪態をつきたくもなる。 が、これでいいのかもしれない。 FDA機が滑走路に降りたつ。 乗客は何者か知らぬ。 しかしながら、彼らは彼らの日常の、ほんの少しの時間を切り取った延長線上に、スペシャルな旅をしている。 カメラを向ける私もまた、普通の先の特別を過ごしている。 あぁ、それが日常。 日常が戻って来たのだ。