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通話に記憶、風に消えて

通話に記憶、風に消えて

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    つてこの街の片隅に、ひ、ひとつの電話ボックスがあった。透明なガラスに囲まれ、雨の日も風の日かつてこの街の片隅にも、誰かの声を運ぶために静かに佇んでいた。 昭和の終わり頃、大学進学で上京した青年・誠は、毎週日曜の夕方になるとこの電話ボックスに立ち寄った。受話器を耳に当て、遠く離れた故郷の母と話すのが習慣だった。 「ちゃんと食べてる?」 「うん、学食は安いし、友達もできたよ」 母の声は少しだけノイズ混じりだったが、誠にとっては何よりも温かかった

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