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日暮里西口の御殿通りにやって来た。 インド料理店のこの渾然とした店先は、この谷根千の、時代の積み重ねによる渾然さを象徴しているようにも思える。 後掲するが、谷中銀座の商店街にもまた、このようなごちゃ混ぜ的な渾然さを感じる。 しかしそれは決してただの散乱ではない。さまざまなものがそこに会しているので、私たちの認識が追いつかないだけなのだ。 一つ一つを丁寧に見れば、それぞれに見応えのあるものが多い。そしてそのように認識した目で再び全体を見渡せば、渾然としたものが一体となって見えてくる。 *下につづく
写楽旅人さん ただのスナップです。 ただ、この店先を見た時に、上のエッセイに書いたようなことを感じたので、この画をアップして思考を膨らませてみました。
2025年05月30日16時00分
yoshi.s
*つづき 整理されたシンプルさは美しいが、さまざまなものが渾然とした様子もまた美しい。 どうでもいいものが散乱しているのとは全く異なり、一つ一つの要素が期せずしてそこに集まっているので統一感はないが、写真撮影を行う目のように、一つと全体の両方を見る目を持つことができれば、そこに一体感を感じることができるだろう。 それは美であり、真の豊かさである、と私は思う。 そしてそれこそが人の世であり、それこそが人生である、と思えるのだ。
2025年05月30日12時33分