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裸枝の百日紅(さるすべり)の影を見た時、いのちが踊っているように思えた。 木の精が踊っている、と思った。 葉も花も無い寒々とした裸木なのに、その中ではいのちが躍動している。 そうだ。外見は寒さに縮こまりポケットに手を突っこんで歩いてはいても、心は躍動していよう。 と、そう思ったが、思っただけではそうはならない。 ああそうか。百日紅の精の姿は、木や枝の姿を映しているんじゃないか。 とすれば外見だって躍動していなければ・・。 私はポケットから手を取り出し、腕をぐるぐると振り回しながら歩き始めた。
ジョニー森永
大きく手を広げた命の鼓動を感じます。
2025年03月06日00時34分