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2004年中国の旅3 嵩山少林風景区@河南省・鄭州・登封

2004年中国の旅3 嵩山少林風景区@河南省・鄭州・登封

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    武術学校群を通り山の方に入って行くと「嵩山(すうざん)少林風景区」と書かれた巨大な駐車場がありました。 ここが嵩山少林寺への入り口です。 嵩山少林寺は真新しい巨大な石造りの牌楼の向こう約2.5㎞にあります。 ところで、これまで“少林寺”と言ってきましたが、少林寺は嵩山の麓にあることから正式には「嵩山少林寺」といいます。 この嵩山…実は中国にとってはとても重要な聖なる山なのです。 続きはコメント欄で…

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    先ず、嵩山について… 中国には陰陽五行説に基づいて5つの聖山があります。 これは「五岳(ごがく)」と呼ばれ、その中心の中岳となるのが嵩山です。 この嵩山を中心に北岳恒山(山西省大同市)、東岳泰山(山東省泰安市)、南岳衡山(湖南省衡陽市)、西岳華山(陝西省渭南市)の聖山があります。 この地は嵩山少林寺を中心として世界遺産「河南登封の文化財“天地之中”」として登録されていますが、この“天地之中”が古代中国人の宇宙観を表し、黄河中下流域の中原こそが天地の中心であるという古来からの中華思想につながる言葉だそうです。 その世界の中心の聖山が嵩山であり、この聖山の近くに都が置かれたり宗教・学術的な建造物が多く造られたということです。 故にこの嵩山近くには中国8大古都のうち、安陽、鄭州、洛陽、開封という4つの古都が存在します。 さて、続いて嵩山少林寺について… この寺は達磨大師がインドより禅宗を伝えたことで有名ですが、北魏の孝文帝が496年に建立したのが起源とされるようです。 その後達磨大師がこの寺で面壁九年の苦行に及び、中国禅宗の祖となった寺ということです。 しかし、戦前の軍閥混戦の最中に隋末以降最大の大火があり、寺の主要建造物が燃えてしまい、寺に収蔵されていた明代の銅版経典、「少林寺志」の木版、魏代に作られた仏像や碑、および達磨面壁影石と仏堂に陳列されていた儀杖も全部焼失してしまったそうです。 また、文化大革命時には残された貴重な仏像や書物が焼かれたりもし、1970年頃までは荒廃した状態の寂しいお寺だったようです。 が、1999年に少林寺の第30代方丈 (=住職) となった方が大胆な商業化を進められ、「少林寺」という一大ブランドを築き上げることに成功。 そんな嵩山周辺にある史跡建築群、嵩山の歴史との長きにわたる結びつきが評価され、「河南登封の文化財 “天地之中”」の一つとして、2010年、世界遺産の登録に至ったとのことです。

    2025年02月24日07時52分

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