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家重将軍様の宝暦の頃、信濃の飯田の大平宿に大蔵五平というもんがおった。 五平は昼飯に、にぎり飯を平にし、味噌をつけて焼いて食べとったんだと。 これを見とった連れのもん達が、五平餅と名付け、春と秋には山神さんへお供えしたんだわ。 そして、大平街道を行く客人にも振舞ったんだとか。それが馬籠宿や妻籠宿などにも広まり、いつしか信濃の木曽・伊那、東濃・飛騨、越中富山、奥三河、遠州・駿河にまで広がったんだとか。 信濃の国では、「御幣餅」の名で「長野県選択無形民俗文化財(味の文化財)」としたんだとか。