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写真エッセイ:アメリカ見たまま記24:School bus1

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    ご存知、スクールバス。 大きい。ローングボディ。イエロー。定番だ。 スクールバスの目的は遠距離通学の困難解消にあるのは当然だが、その淵源は、人種差別解消にあった。 南北戦争(1861−65)以降、黒人奴隷は解放され、人間となった。それまでの黒人奴隷は地主などの所有物であった。働くモノだったのだ。 何度もの揺り戻しを経ながら、やっと1950年代になって、黒人は公民権を得た。社会的にも職業的にも、人種の違いによって差別してはならないということになったのだ。 *下に続く。

    コメント5件

    yoshi.s

    yoshi.s

    *上からのつづき  だからやがて黒人たちは、白人と同じ街で、同じように働き、同じように生活し始めた。 すると、それを嫌った白人たちが、街を離れ、郊外に住むようになった。 つまり、街に住んでいるのは黒人で、郊外は白人、という構図になった。 同じ地方なのに、黒人地域と白人地域がはっきりと分かれてしまったのだ。 当然ながら、街中の学校へは黒人の子が通い、白人の子は郊外の学校に通うことになった。 このことを重く見た連邦(アメリカ合衆国全体を指す)政府は、人種統合バス通学というアイディアを出した。街中の黒人の子の一部を郊外の学校に入れ、郊外の白人の子たちの一部を街中の学校に強制的に入れるという政策だ。 つまり学校は、白人半分、黒人半分で構成するということを目指したのだ。 これは最高裁で合憲とされた。 そのために、街から郊外の学校に遠距離通学する黒人の子たちを送迎するスクールバス、郊外から街中の学校に通学する白人の子たちを送迎するスクールバスが政策的に運行されるようになった。 これがアメリカのスクールバス制度の根幹となる目的である。

    2023年06月13日17時54分

    オーちゃん!

    オーちゃん!

    上に説明されたことが理由なのかもしれませんが、最初目にしたときに、ずいぶん頑丈そうな作りのバスだな~・・・っと思いました・・・!

    2023年06月13日17時11分

    yoshi.s

    yoshi.s

    オーちゃん!さん 頑丈さは、子供たちを護るためのものでしょう。多少ぶつけられても壊れない頑丈さは確保されているのでしょう。そしてこの型は、おそらくスクールバスなるものが登場した1960−70年代のものを頑なに踏襲しているのでしょう。中身は最新のものになっても形は最初のまま、というものは他にもあります。 例えば、電話機は長い間同じ型のままでした。街の消火栓やパーキングメーターなども変わりませんねえ。 アメリカにはそういうところがある。これは面白いメンタリティーですね。

    2023年06月13日19時58分

    キンボウ

    キンボウ

    そういう事情から生まれたのですね。 しかし州によってはいまだに差別の強い所があると思いますね。 アメリカには白人至上主義者がたくさんいますからね。

    2023年06月16日15時57分

    yoshi.s

    yoshi.s

    キンボウさん はい。 私は差別的な目で見られたことはありませんから実感がありませんが、聞くところによれば、まだ人種差別はあるようですね。

    2023年06月16日21時45分

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