赤き花終えて残せし実の長き 花の名は長実雛芥子（ながみひなげし）。 原産地は地中海沿岸と言う。 10数年前に南イタリアを訪れた時、丘に登って眺めた向こうの丘陵一面に、真っ赤な雛芥子の花が広がっているのを、飽きずに眺めていたことを憶えている。 いま家の近くの道端に咲くこの花は、あそこから何百年もの時をかけて日本にまでやって来たんだな、と思うと、時の流れ、生命の逞しさに畏敬の念をすら覚える。

コメント2件

頂雅

長実雛芥子　この漢字なんですね。 可憐なお花ですよね。繁殖力が旺盛で 有毒成分があるのでちょっと厄介モノに なってますが。 広大な敷地に群生になってゆらゆら揺れる 姿を想像すると飽きずに眺めて居られる ことも納得です。(*´▽｀*)

2023年05月11日20時27分

yoshi.s

頂雅さん はい。 この可憐な花が終わると、名になっている長い実が残る。 この中には1000粒の種が入っているそうです。 それが繁殖力の根源で、地中海沿岸からはるばる日本にまでやって来ることができた理由でしょう。 この儚げな赤い花びら、私は好きです。

2023年05月11日22時25分

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