ライカの商品写真を撮っているカメラマン・南雲暁彦氏が「今度の(100万円超の)カメラもカラーフィルターを入れないんですね。日本製デジカメは何種類も入っているのに」と言うと、ライカのドイツ人担当者は少し考え、「あれはデジタルペイントであって、写真の本質とは関係ありませんから」と答えたそうで、恐れ入ったと。確かに、ハッセルブラッドX1D II 50Cで撮った炎の写真の描写力と発色を目の当たりにしては、アートフィルターの類は究極の描写を目指すドイツやスウェーデンの設計者にとって邪道にしか見えないのかも。