yoshi.s
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『行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかた(泡沫)は、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかとまたかくのごとし。・・』 ご存知、平安末期の文人、鴨長明の方丈記の冒頭である。 長明は、時の流れを水の流れに例えて、その止めようがないことを説いた。 ところがその川の水が止まった。 先日の寒波で岸辺の水が凍ったのだ。 *下につづく
水の流体として可動性を期待する生命体にとって、0~100℃の温度にあるって重要ですよね。 宇宙の温度は -273℃から141 x 10^30℃(ビッグバンの特殊な状態)まであるようですが、たった100℃のレンジ 0℃~100℃の星はほとんどないそうで、地球は奇跡的な存在なのだそうです。ほとんどが完全に凍った世界か溶岩が流れている世界だそうです。水の流れを見ることができるだけでそこには生命の 空間があり、私たちは幸せです。
2023年02月05日00時26分
頑張れ!てんちゃんさん そうですか。100℃のレンジか。 水の流れは、いのちの証なのですね。 凍った氷ですらも、動いていますものね。 画の氷も次の日にはもう溶けて無くなっていました。溶ける間も少しずつ動いていたのですね。
2023年02月05日19時20分
> 行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 素敵な作品と深いキャプションに色々な気付きを 頂きました。ありがとうございます。 普段は忘れていますが、生命や文明もまた太古の 昔から時の流れの中で命を繋ぎ今の姿に至る。 血液となる水が液体で存在できる100℃のレンジ でのみ地上の生命は生きる事ができる。 人間は体温36°を保てる環境でのみ生きていける。 今のこの世界は、偶然の上になりたっている。 そんな事を思い浮かべました。
2023年02月05日20時01分
Zacky01さん 共感のコメント、嬉しく思います。 そのようにして色々なものを見ると、自然は驚きの宝庫です。 写真という行為がそれを可能にしてくれたようです。 そしてそんなことを話題にできる友もできた。 写真ばんざい! PHOTOHITOバンザイ!
2023年02月12日10時03分
止まった姿を通してその流れる姿を見る・・・至言ですね。 そのように写真を見ていくとまた新たな感動を得れるかもしれません。 モノクロの引き締まった描写が美しく作品としても素晴らしいです。
2023年02月05日21時32分
yoshi.s
*上からのつづき 凍った水は、時の流れが止まったかのように、流れる姿のままに止まっている。 私は、普段見ることのできない流れる水の姿と、その止まった姿を見た。 そして長明の文によって、川の流れと時の流れがオーバーラップし、時の流れとその止まった姿をも見たように思った。 それはちょうど、流れている時を写真によって止め、それを見て、流れているその時をそのままに思い返すことができるのに似ている。 水の流れも時の流れも、止まった姿を通してその流れる姿を見ることができるのだ。 凍結によって水の流れる姿を眺めることができ、写真によって時の流れる姿を眺めることができる。 今更ながらだが、写真は、時を止め、時の流れを眺める道具だったのだ。 それなら、過去の思い出に浸るためだけでなく、普段の生活の写真や動画を撮り、それを眺めて人生に必要な修正を加えることにも役立てられそうだ。
2023年02月04日20時14分