yoshi.s
ファン登録
J
B
海に行くには、この橋を渡る。 そなれ橋、と言う。 聞きなれない言葉だろうと思う。 磯馴橋、と書く。 それでも分からない。 磯に馴れるのだから、磯の近くのことだろう、と思えば、まあ正解。 本来は、海風に吹かれて地を這うように低く育った草木のことだ。 昔は磯や浜には松の木が多かった。磯の風に馴れて横に育った松を磯馴(そなれ)松と言う。 この辺りには磯馴松が多かったので、この橋にその名がついたのだろう。 コンクリート橋に架け替えられて新そなれ橋となった。昔の木橋も渡ったはずだが憶えていない。
写楽旅人さん はい。粋な、というか、洒脱な言葉ですよねえ。 そなれ松の言葉は、平安時代の歌にも出てきます。 当時の貴族文化における和歌は、おそらく最高の知的遊戯で、今日の日本語の基礎となったのでしょう。 そなれ橋などと、いまでも私の町のようなところででも使われていることを思うと、平安の昔に、つい想いを馳せたくもなります。
2022年10月24日21時42分
「そなれ松」ですか。勉強になります!本州では海岸に松はつきものですね。 しかし日本では函館あたりが北限で、浜辺の松林を北海道では殆ど見ることが出来ないのです。
2022年10月25日01時44分
コンサさん 3〜40年前の松食い虫被害で、日本の松の多くは枯れてしまいました。 浮世絵などに描かれた浜辺に松の図は今ではほとんど見られなくなりましたねえ。 ですから、磯馴松もなかなか見られません。この橋の近くにあった(はずの)磯馴松も今はありません。日本の風景が一つ消えました。
2022年10月25日09時17分
写楽旅人
そなれ橋、ひらがなだと意味は分かりませんが、漢字で書くとなるほどと頷きます。 昔の人は説得力のある名前を付けた物ですね^^
2022年10月24日20時55分