yoshi.s
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海辺から故郷の山並みが見える。 なだらかに連なる尾根が、この地と空との境だ。 振り返れば、海がある。その向こうには水平線が。それもまた空との境だ。 しかしそればかりではない。私がいま立っている足元も、空との境だ。 足は地にあり、顔は、いや、身体は、空にある。 だとすれば私たちは、大地を歩いて、天空を移動していることになる。 そんなことを思って歩くと、なんだか気宇壮大になって来る。