yoshi.s
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B
見惚れけり髪切虫の長角(ながつの)に 「何だい?」と言うようにこちらを見るカミキリムシ。 「いやあ、君のその触角に見惚れていたんだよ」 「ああ、これか・・」。「君ら人間は、触角が無くて、よく周りのことがわかるな」 「人間だって、あるさ」。「これだよ」と言ってぼくは腕を動かした。 「なるほど。4本の足のうちの2本を触角に使うようになったのか」 *下につづく
翻訳機がなくてもyoshi.sさんは会話ができる♪ カミキリムシも しっかりyoshi.sさんと向き合ってる♪ なんだか めちゃ嬉しくなりました。 楽しいな(*^▽^*)
2022年07月12日14時51分
朧げな記憶では、カミキリムシは触覚が長いほうがオス。これは多分オスかと・・・ 子供の頃 カミキリムシは害虫だからどんどん捕まえてといわれていました。とってつつくとギーギー音をたてましたね。 悪役顔でなかなか力が強くヒールのボスでした。表情豊かでなかなか人気がありました。
2022年07月14日23時17分
頑張れ!てんちゃんさん ああ、そうですか。触覚が長い方がオスね。 カミキリムシは、葉や幹をかじりますね。ま、それで害虫ってことに・・。 かっこいい奴なのですがね。 そう、捕まえると、ギーギー言いましたね。
2022年07月15日00時06分
yoshi.s
*つづき 「まあそうだけど、これは手と言って、色々なものを持ったり、投げたりすることもできるんだ。それで人間は、今のようになったと言われているんだよ」 「なるほど。足、いや、手と触角を一緒にしたのか。それは便利かもしれないな。どうやったらそうなるんだ?」 「そうしたいと思って、長い間そんなふうに動かし続けていて、こうなったと言われているよ」 「そうか。まず、そんな風にしたいと思うことか」 「ああ、そうだ。そしてそれを長い間やり続けるんだ」。「そうするといつの間にか、思ったようになって来るんだ」。「それだけじゃない。そうすることで脳が発達し、他のことも色々とできるようになるんだ」。「はは。まあ、受け売りだがね」とぼくは笑った。 カミキリムシはえらく感心して、「そうか。ようし、じゃあ今から始めるか」。「まず、どうしたいかと思うことだな」。「うーん、そうだなあ」。「この触角を、君らの手のように使えたらいいな」 「それがいい。せっかくそんなに長い立派な触角があるんだから、それで物を持てるようになったら鬼に金棒、いや、カミキリに手、だ」 「よし。やってみるよ」。「まず、はじめの一歩、だな」。「いろいろと教えてくれてありがとう」 カミキリムシは羽を広げると、ブーンと飛んで行った。 「ああ、ぼくたちにはあれができないな」。「よし。ぼくも、飛べるようになりたい、と思うことにしよう」と、ぼくは思った。
2022年07月13日12時40分