この日、雨上がりに近所を散歩していたところ、いくつかの妖艶な花に出会えました。こちらの花を見た瞬間、白河市のとある妖怪屋敷のようなスナックで出会った女性を思い出しました。決して武勇伝というものではなく、どちらかというと恥ずかし記憶なのですが、記憶を整理するためにここに書き残そうと思います。（コメント欄へ）

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酔っぱらっていたこともあって、当時、独身の私はその店の店員であった女性とそこそこ親密な関係で飲んでいたと記憶しますが、ご高齢のママ（まるで妖怪のような出で立ち）の方が真顔で「その子を連れて一緒に逃げてやりな」と言うのです。その店が人目を忍ぶような雰囲気もあって、なんだか異世界にいるような不思議な感覚に囚われましたが、いちサラリーマンの私にはとっては非常識とも思える真似はできず、結局、話をごまかしてその場をやり過ごしました。これが顧客サービスだとしたらよく出来た話だったと思います。この店には近づくまいと思っていたのですが、約１か月後に再訪したところ、妖怪ママは「もう遅いよ」と店の奥（和室になっていて、こたつとテレビがしつらえてあります）の方を指し示しました。そこには、先の女性と一緒に、こたつで横になっている男性の姿があり、当時の私には少しの嫉妬と安堵の気分が同時に湧きあがったことを思い出したわけです。酒を飲んでいた頃の記憶です。

2022年07月05日10時22分