王者の風格とでもいうのでしょうか。巨体でのっしのつしと 檻の中を周回しておりました。ただ歩いているだけでも迫力 というか威圧感を感じてしまいます。 雄と雌が南北に檻を並べているのですが、ある時、２頭が揃 って西側に移動して鼻を伸ばしました。彼らの担当者と思わ れる飼育員が通りかかっていました。 戦時中、空襲による脱走を恐れた軍部に命じられ毒餌を与え ようとしたものの気付かれ、やむなく餓死を待つ飼育員を見 かけるとその都度、芸をして見せたという賢さを思い出しま した。

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