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NIKKOR- S・C 8.5cm F1.5 (ライカスクリューマウント(旧Lマウント)) 東京・日本橋
薄雪の小径さま、よくお存じですね。私もこの辺の話は大好きなので、とても嬉しいです。 このタグは、ニッコール千夜一夜物語第十九話「木村伊兵衛の懐刀 Nikkor-S・C 8.5cm F1.5」(ニコンHP-佐藤治夫氏著述)によってます。 書籍を見ると、タンバールはある時期から使われなくなったそうです。その理由はわかるような気がします。昭和20年代後半は、木村伊兵衛氏は、ニコンSにニッコールレンズを使っておられて、初期の秋田とパリの写真はそれです。欧州でライカM3を手に入れられてからはライカM3ですね。戦前はバルナックライカにヘクトール73ミリをよく使っておられたようです。 ライカM3(1954年)が出る直前は、日本のレンジファインダー機がライカに肉迫していて、バルナックよりもニコンSの方が使いやすかったのではと推測します。私はバルナックライカ(ライカⅢF)をよく使ってましたので、この感じはわかるような気がしますね。もっともバルナックライカにライカスクリューマウントのニコンとキャノンも持っておられて、それはニッコール85ミリと135ミリ、キャノン(セレナ―)28ミリと35ミリと文献にあります(別冊太陽「木村伊兵衛」P171)。実際の有名な写真としては、女優の山田五十鈴のポートレートがライカにニッコール85ミリf1.5(絞りf2)ですね。伊東絹子のポートレートがニコンにニッコール85ミリf1.5(絞りf1.5)ですね(「35ミリ精密カメラ」((小秋元隆輝)1954年)収録の木村伊兵衛作品集より)。
2022年04月01日07時47分
基線長さま 詳しい解説と文献のご紹介、ありがとうございました。私は今でもNikon FM3Aを使っているのですが、Nikkor-Sは使ったことが無いので、解説頂けて有り難いです。今度木村氏の写真を眺める時には、使用したレンズを想像してみます。(^^) こちらのレンズはゾナー型のようですね。中心部は花びら一枚一枚しっかりと写っていて、前方は自然に滑らかにボケているように思います。私の使っている一眼時代のニッコールとは異なる味わいがあって良いですね。基線長さんはいつもレンズの特徴を生かした良い写真を撮られていて、素晴らしいと思います。
2022年04月02日00時20分
薄雪の小径
水面に浮かぶ桜の花びら、美しいですね。今の季節ならではの光景ですね。 タグに書かれていますが、Nikkor-Sを木村伊兵衛氏は使われていたのでしょうか?タンバールやアンジェニュー90mmを使われていたと聞いたことはありますが、Nikkorを使われていたとは知りませんでした。
2022年03月31日22時15分