好文木、春告草、木の花、風待ち草、匂い草。多くの異称を持つ梅の花。 冬のまだ冷たい風の中でいち早く花を開き、野を彩る。 ごつごつとした竜の背のような枝に、それはそれは可愛らしい姫君のような花を咲かせる。私はそれを、梅龍の姫たちと呼んでいた。 近づけばふっと香る控えめな匂い。枝いっぱいに広がる雪のような花。 菅原道眞の歌、東風吹かばにほひをこせよ梅の花、に象徴される日本の花だ。 その梅花がその座を譲って春を去る。 こぶし、木蓮、桜など、春の木の花たちの出番だ。さらば、梅龍の姫君たち。また来春に。

コメント4件

裕369

花のしたをくぐって・・・。

2022年03月29日15時25分

頂雅

yoshi.sさんの生まれた頃に満開になる 梅の花。春を告げてくれる花ですね。 桜の満開(少し前の信州では)になる頃に 私は生まれました。お互いに節目の頃の 花の景色には思い入れがあるのかと思い ます。季節に思いを寄せて日々を丁寧に 暮らしていきたいと思っています。

2022年03月29日15時41分

yoshi.s

裕369さん はい。花のアーチをくぐって梅花に別れを告げます。 季節もまた、こぶし、桜、山桜へと。

2022年03月29日16時40分

yoshi.s

頂雅さん 私は梅で、頂雅さんは桜の頃の生まれ。 なるほど。私が梅花好きなのは生まれた頃だからか。 でも、桜も好きですよ。早い桜はその頃にも咲きます。 でもまあ、欲張っちゃいけませんね。住み分けをすることにしましょうね。

2022年03月30日12時09分

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