10年ほど前に、依頼を受けて、函南町桑原にある江戸時代に作られた「西国三十三所観音霊場」の石仏群を撮影したことがあります。実際に西国まで足を運べないこの村の農民達のために往時の石工が観音像を刻んだもので、明治時代の「廃仏毀釈」で破壊され打ち捨てられていた像を修復し現代に蘇らせた文化財です。私は特に仏教に帰依している訳ではありませんが、江戸時代の農民の信仰心、石工の苦労、そして、何よりも石仏様が何を後世の人間たちに語り掛けたいのかを汲み取り、その雰囲気を表すことに腐心しました。

コメント2件

おいでやす

ソフトタッチの観音菩薩ですね

2022年02月13日11時41分

ご隠居鳥

おいでやす様こんにちは寒い一日ですね＾＾。コメントを有難う御座いました。観音様の慈悲の心を表現したく、ソフト―ンフイルターを用いて、夕方の弱い斜光のもとで撮影しました。また、使用レンズの Carl Zeiss Planar 50mmを開放絞りで用いたこともソフトフォーカス効果に貢献しています。ご隠居鳥　拝

2022年02月13日15時44分

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