写真共有サイトPHOTOHITO人と写真をつなぐ場所

こう月 こう月 ファン登録

どうして人を撮るのか?vol.5解決編

どうして人を撮るのか?vol.5解決編

J

    B

    お待たせしました。お待たせしすぎたのかもしれません。 そして、今回は長くなります。 材料がたくさんありすぎて、どう料理していいのかわからない料理人の気持ちです。 しかし、まずは 「空ばかり撮っていないで、あなたのとなりにいる人を撮りなさい」byアラーキー という言葉からはじめさせていただきたいと思います。 自分の感性を信じて、また、論理的思考で、、 以下、コメント欄に続きます。

    コメント11件

    こう月

    こう月

    「人はなんのために"人"になったのか?」 今年、うちの三男が一年生になった。 そして、もう三回目になるが、今年も"色盲検査"の案内用紙を持ってきた。 この検査は親の同意が必要らしく、私はまた何も考えずに、検査するに○を書いた。 しかし、今回気になって調べてみた。 すると、色盲とは赤と緑がわからない症状が多く、男で5%、女で0.2%ぐらいの割合で存在するらしい。 えっ?5%!?多すぎる!! 男の20人に一人が色盲、、、。 それにくらべて、女は0.2%と少なすぎる。 この違いはなんだ? さらに調べてみると、女は色盲どころか男にくらべて4倍以上の色数を識別できるという。 個人差はあるだろうが、あまりに不公平ではないか! そういえば昔読んだ本に、原始人の男は狩りにいくから動体視力が良くなり、女は木の実を拾いにいくから色彩感覚が良くなったと書かれていた。 それにしても差がありすぎる。 ここをもう少し掘り下げていこうと思う。 太古の昔、原始人は言葉より、火を使うことより、まず初めに"二足歩行"をはじめた。 それにより、走るスピードが遅くなり、生存する上で圧倒的に不利になった。 しかし、両手が自由になり複雑な道具や火を使えるようになった。 また、さらなる弊害もあった。 今現在も悩ませられる腰痛と肩こりである。 そしてまた、二足歩行により縦長になった体重を安定させるために"骨盤"が小さくなった。 これはより深刻な問題だ。 小さくなった骨盤では、出産の時に"胎児"が通過できない。 人は苦肉の策として、とんでもなく小さくて"未熟な状態"で赤ん坊を産むしかなかった。 馬は産まれた瞬間から走るのに、人が歩くのには1年もかかる。 この極端に長い間、"弱すぎる赤ん坊"を守って育てるのは母親だけでは無理だった。 そこで母親達は子育てを協力してもらうために"社会"を作った。 ちなみに、日本社会の1947年終戦直後の赤ん坊の死亡率は7.67%。(2021年現在74歳) 2019年は大変ありがたいことに0.18%にまで落ちている。 その差はじつに42倍。 2019年でも、終戦直後の日本より赤ん坊の死亡率が高い国もまだある。 そういう場所では命に対する価値観も少し違う気がする。 戦争中のように、子どもたちが次々と死んでいくなかで、子どもを産もうとする母親の"気持ち"には、生命の本質が隠れている気がする。 だいぶ話しがそれてしまったが、子孫を残すためには子育てが重要で、子育てには"安定した社会"が必要だということがわかっただろう。 そして、なぜ女性の色彩感覚がすぐれているかというと、"弱すぎる赤ん坊の顔色"をいち早く察知して、死から救うことが重要だったからだ。 結果的に色彩感覚に優れた女性の赤ん坊の"生存率"が上がり、色彩感覚の優れた女性が増えた。 とても男にはできない芸当だ。 女性が色彩感覚が優れているのは、"自然淘汰"の結果だったのだ。

    2021年12月18日09時33分

    こう月

    こう月

    そして、ここからは「肌色の秘密」に迫っていきたい。 突然ですが、子どもの体温を体温計なしに測るにはどうすればいいか? 一番簡単なのは、自分のおでこを子どものおでこにくっつけて測るのが手っ取り早い。 たとえば、自分の体温が36℃だったとして、子どもの体温が38℃だったとする。 その差はたった2℃だが、かなり熱く感じるだろう。 しかし一方で、20℃と22℃の水に手を入れて、温度の違いを感じることは難しい。 つまり、自分の体温を基準として、それより離れると感じ方が鈍くなっていくということだ。 同じことが肌色にもいえる。 自分の肌色が自分の体温と同じニュートラルな基準で、そこから離れれば離れるほど感じ方が鈍くなっていくということだ。 だから、白人の肌色は日本人から見れば白いが、白人からみれば"肌色"なのである。 同じことは黒人にもいえる。 黒人の中で数年間くらしていれば、それがニュートラルな色になり、黒人の顔色が変われば敏感に感じることができる。 そして、ここで赤ん坊の話しに戻る。 赤ん坊の肌色が自分と同じであれば、体温と同じように、一番"敏感"に感じることができる。 いち早く異常な顔色に気がついて、死を免れることができる。 「肌色は自分の"平熱"なのだ」 ここからはさらに掘り下げていこう。 他人の顔色を見たとき、その色はどれだけのバリエーションがあるのだろう? 赤い顔、蒼白な顔、白い顔、黒い顔、紫色の顔、黄色い顔、オレンジ色の顔、赤黒い顔、茶色い顔、、、、キリがない。 そういえばゲーム、実況パワフルプロ野球では、選手の調子を丸い顔のアイコンと色で表現していた。 絶好調の時はピンク色だった、、。 それでは"本来の肌色"からはずれた異常な色は、なんによって決まるのだろう? 答えは"血管"。 怒ったときは赤くなるのはなんとなくわかる。 それはたくさん呼吸することで、血液の酸素濃度が上がり、筋肉の運動能力を上げて攻撃をするためだ。 逆に酸素濃度が下がると血管は緑色に見える。 これは実際に血液が緑色になったのではなく、血管が肌の中にある時、光の波長の反射でそうみえるということだ。 そしてこれは赤色と緑色という"反対色"になっているのだ。 これは偶然なのだろうか? 同じように今度は、血流が増えると血管は青く見えて、血流が減ると黄色く見える。 なんと、これも青色と黄色という反対色になっている。 反対色とは、対立する性質をもつ色どうしのこと。 本来、色は三原色の法則から二つの原色を混ぜ合わせることによって、すべての色が表現できる。 しかし、反対色同士はまぜても灰色になってしまい、他の色を作り出すことができない。 そして原色とは、まぜ合わせて種々の色を作るもとになる色。 一般には赤・青・黄の3色。 光の場合は赤・緑・青の3色。 なんと、血管の酸素濃度と血流の増減だけですべての色を表現できる条件が揃っているのだ。 いや、あえて言おう! 「血管に色があったのではなく、血管があるから色が生まれたのだ」 太古の昔、人間はどうしても血管の変化を感じとる必要にせまられた。 そして、"色"を発明した。 それができた時、赤ん坊や他人の顔色を見て病気を発見できるようになり、生存率が飛躍的に上がった。 たとえば、赤ん坊が紫色の顔をしているとする。 その状態では、赤+青=紫で、血管の酸素濃度が高く、血流が増えている状態(鬱血)だとわかる。 そして、その赤ん坊の顔を見た親の顔色は、青く(蒼白に)なる。 その危機を脱しようと血流量を増やしているからだ。 血流量が増えれば、脳の回転がよくなり、正しい判断に近づく。 ここまでくればもうわかるかもしれない。 なぜ赤と緑が反対色で、青と黄が反対色なのか?

    2021年12月18日12時28分

    こう月

    こう月

    それは血管の酸素濃度が高くて低い状態や、血流量が多くて少ないような、反対の状態は"ありえない"からである。 結論はとてもショックだ。 夕陽が赤いのは、夕陽の光の波長がたまたま血管の酸素濃度が高い時と同じ波長だっただけだ。 空が青いのは、その波長がたまたま血管の血流量が多い時と同じだっただけだ。 悲しい話しはもうやめよう。 ここからは、さきほど少し出てきた"社会"について掘り下げていこう。 社会にとって"言葉"は重要である。 言葉はコミュニケーションに使えるし、また言葉を記録することで、時間を超えて、読書というかたちで他人と対話ができる。 そして、"顔色"を見ることは言葉と同等か、それ以上に社会にとって重要である。 言葉は簡単に嘘をつけるが、顔色はそうはいかない。 なぜなら、血管の酸素濃度や血流量は自律神経にコントロールされているため、自分の"意志"で変えることは難しい。 それがゆえに、顔色を見ることは、社会の中で"真実"を知ることに役に立つ。 私がいくら罪をおかしていないといっても、その言葉を信じられない人は、私を裁くかもしれない。 しかし、顔色を正確に判断できる人は、私の顔色を見て信じてくれるかもしれない。 そしてもし、その社会に裁判がなければ、私はやっていないと言っても殺されるかもしれない。 もっとさかのぼって、言葉もない社会であれば、私はうむをいわさず殺されるかもしれない。 アフリカの古い部族間では、あいさつは自分が敵だと思われて、殺されないためにするのだという。 その場面では、きっと言葉よりも"顔色"の方が重要だろう。 顔色は自分を守るためにも、"社会"のためにも必要なのである。 人間は顔色を進化させて、複雑な社会を築いてきた。 そして、顔色がさらによくみえるように体毛を少なくしていった。 服に覆われていない、顔という重要な器官が集まった"弱点"をさらしてまで、顔色を伝えることが重要だったのだ。 人間の社会は"色"とともに進化していったのである。 ということは、その色の変化に敏感な女性のほうが、社会性があるということか、、、? そして、いわれてみれば、、、、 その色の変化が男の4倍もわかる女性に嘘をつくことがどれだけおろかなことか! 私はいままでなんてバカなことをしてきたのだ!! もっとはやく知りたかった(ToT) すいません、、、感情的になってしまった。 女は嘘が上手で、男は嘘が下手というが、どうやら女性の"第六感"はほんとうにあったようです。 そして、あまり説明になっていないような気もしますが、「どうして人を撮るのか?」の答えもこの"第六感"に含まれていると思います。 『色は病気と気持ちを見るために"色"になった。そして、人は人(社会)を見るために"人"になった』 これからもルネサンスの絵画の巨匠達が、「肌色」に魅せられ、常に追い求めていたように、私も"人"を撮り続けていこうと思います。 長くなりましたが、ここまで辿り着いていただいた方には本当に感謝致します。 ご清聴ありがとうございました。

    2021年12月18日13時32分

    HATTU

    HATTU

    大変興味深く読ませていただきました!!

    2021年12月20日19時36分

    こう月

    こう月

    HATTUさん、ありがとうございました。 書いたかいがありました!!

    2021年12月21日10時00分

    sdd34

    sdd34

    Have Yourself A Merry Little Christmas! ^_^ - どうぞ楽しいクリスマスをお過ごしください♪♪

    2021年12月25日19時08分

    boutnniere

    boutnniere

    こう月さん、また覗いていただきありがとうございます!  ご意見、大変面白く拝読させていただきました!頷ける部分が多々ありますね~。 今後の撮影の参考にさせていただきます!

    2021年12月25日22時39分

    こう月

    こう月

    sdd34さん、メーリークリスマス♪ 楽しくも慌ただしいクリスマス&年末を過ごしています(^◇^;)

    2021年12月27日09時31分

    こう月

    こう月

    boutnniereさん、コメントをありがとうございます。  マイペースで写真を見させていただいています。 文章の方も見ていただいてありがとうございます。 私もいろいろな写真を見て刺激を受けています。 これからもよろしくお願いします。

    2021年12月27日09時36分

    班長@愛知みよし

    班長@愛知みよし

    ご来店&お気に入りありがとうございます。 ファン登録させてもらいますのでおねがいします。

    2022年01月23日10時48分

    こう月

    こう月

    班長@愛知みよしさん、いらっしゃいませ。 わたしも登録させていただきました。 末永くよろしくお願いします。

    2022年04月03日09時01分

    新規登録ログインしてコメントを書き込む

    最近お気に入り登録したユーザー

    写真を削除しようとしています。

    本当に写真を削除しますか?

    こちらのレビューを他のユーザーに公開します。

    レビューを公開しますか?
    講評の公開設定については必ずこちらをお読みください。

    コメントを削除しようとしています。

    選択したコメントを削除しますか?

    エラーが発生しました

    エラー内容

    PAGE TOP