カイザー広場を通り、旧ケルン選帝侯宮殿に突き当たって左に折れると目の前にボン大聖堂が見えてきます。ここ数年修復工事で囲まれていた足場やシートがだいぶ外されてきました。ただ、この大聖堂の期限となったローマ帝国戦士聖カシウスと聖フロンティウスの頭部の像は工事フェンスに囲まれたままです･･･この大聖堂、ドイツでも最も古い教会の一つで、ケルン大司教(選帝侯)の事実上の大聖堂として機能してきました。以前にもこの大聖堂の成り立ちを述べたと思いますが･･･もう一度簡単にコメント欄で･･･

コメント1件

TR3 PG@

この教会の起源は紀元前のガリア戦争(あのカエサルが書き残したガリア戦記が有名ですよね)まで遡ります。エジプトのテーベに駐屯していたローマ帝国のキリスト教テーベ軍団がガリアに進行する命令を受け、進軍していきます。聖カシウスと聖フロンティウスはその軍団の将軍で、すでに植民都市となっていたボン周辺まで進軍してきていました。その時にローマ皇帝から敵の殲滅を命じられたのですが、その敵はキリスト教徒でした。その命令に背いた彼らはこの地で処刑されました。その話を聞いた皇帝の母が、この地に小さな礼拝堂を建てた･･･というのが、このボン大聖堂の起源だそうです。手前に見える大聖堂のシュベの地下に彼らのお墓があります。今のような大聖堂が建ったのは11世紀から13世紀頃だと言われています。

2021年11月17日06時03分

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