ご隠居鳥
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私はカタバミです。 雑草と嫌われ者ですが、ヤマトシジミ君は僕が居ないと育ちません。 そんな私を見て下さってありがとうございます。 心よりの敬礼を捧げますので、再会を約して右手の握手をしてください。 ところで、私はカタバミなのかオッタチカタバミなのか? この写真で見分けられる方、教えて下さい。 D'où Venons Nous Que Sommes Nous Où Allons Nous 撮影レンズ:Canon Macro Lens FD 50mm 1:3.5 SSC
ペーパーホワイト様 おはようございます オッタチカタバミは、最初は京都に侵入したようですが、雅な言葉遣いの 京都人が「押っ立ってる!」と言うとは思いませんので、命名されたのは 後日なのでしょう^^。 拙宅庭にも在来種のカタバミは居ますが、このオッタチカタバミは町内の 花の公園で見かけました。結実するまでは残されていないと思いますが、 退院したら実がどっちを向いているか証拠写真を撮って置きます^^。, 確か触れるとはぜて種を遠くに飛ばす厄介者だったと記憶しています。 南方熊楠の人間の大きさについては、夏目漱石と比べられると思います。 熊楠はアメリカ、中南米、イギリスで職を得て活躍し、最後は確か大英 博物館で同僚のイギリス人が日本を侮辱したと言って、英語で大立ち回りを やって、首になって帰国したようです。手元に伝記本がないので、大英 図書館だったか博物館だったかはあやふやですが。 一方の夏目漱石は官費留学生の優遇を得ながら、ロンドンでは鬱病になって こそこそと逃げ帰り、帰国してから小説家として成功を得て威張っていた そうで、典型的な内弁慶な日本人です。その、小説のなかにも差別的な 既述があり、私は漱石は嫌いです。 紀伊の田辺湾で行われた昭和天皇への進講では、粘菌のサンプルをキャラメル の箱に入れて献上したことで物議を醸し、逸話として残しました。その キャラメル箱と同じものは南方熊楠記念館で見ることができます。 進講は人払いをして一対一で行われたため、証言者はいないのですが、 その時に、熊楠が天皇に生物学にかこつけて猥談をしたのではと言う 憶測もあります。天皇が笑いを堪えるために必死で机を撫でた姿を 遠くから見ていた侍従が証言したことから憶測が広がりました。 熊楠が亡くなった後日、昭和天皇がその時の思い出を短歌に詠んで います。一般人の個人名が入った和歌はその一首だけだそうですので、 天皇も博物学者としての熊楠を尊敬していたと思います。 世界で最も権威ある英国の科学雑誌Natureに掲載された熊楠の論文数 の記録は未だに破られてはいません。 親交のあった柳田国男は、熊楠を「東洋人の知の極致」と評したそうですが、 少しでも科学を学んだ経験のある人間にとって、熊楠は偉大な存在です。 「ススキの様な細長い葉が繁茂した草」を総称して茅と呼ぶそうですが、 イネ科の植物として個々に名称はあるのでしょうね。 被写体にはなり難いので、名前を調べる必要がないのが幸いですが・・・^^ ご隠居鳥 拝
2021年11月07日04時22分
ご隠居鳥
ペーパーホワイト様 こんばんは 以前、私もこのPHOTOHITOのサイトで、雑草と言う植物はないとコメントしたことがあります。 昭和天皇は博物学者でもあったので、皇居の吹上御所にあったゴルフ場を廃止したあとを わざと整備せずに放置したそうです。侍従が草木が生い茂る森になってしまったのを見かねて、 「雑草が」と進言申し上げた際の昭和天皇のお言葉が「雑草と言う草はない。どんな植物でも みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で これを雑草として決めつけてしまうのはいけない。」と諭されたそうです。 (昭和天皇100の言葉、2015年 別冊宝島編集部編 pp.210-211より引用) 私も生物学を職業とする一人として、若き昭和天皇と南方熊楠の神島での進講の 逸話を読みその場を訪れて天皇と熊楠を敬愛している昭和生まれですので、 雑草とは呼びたくはありませんが、カタバミを調べたWikipedia の記事に、 「地下に球根を持ち、さらにその下に大根のような根を下ろす。匍匐茎をよく伸ばし、 地表に広がる。このため、繁殖が早く、しかも根が深いので駆除に困る雑草の1種である。」 (参考文献;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%9F) とあったので、一般的な表示方法に準じました^^。 確かにオッタチカタバミの特徴を有していますし、草丈が高く写真が撮り易かったです。 カタバミとの違いとして「全体に白い毛が多く、果実の柄が斜めに下がる。カタバミには 小さい托葉があるのに対し、オッタチカタバミの托葉ははっきりしない。 時にタチカタバミ(Oxalis corniculata f. erecta)と混同されるが、タチカタバミは カタバミの1品種である。タチカタバミも茎が縦に伸びる。」 (参考文献;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%81%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%9F) この写真で識別の指標になるのは托葉の有無ですが、ではオッタチカタバミか タチカタバミか・・・・超マニアックな世界ですから止めましょうか^^。 オッタチカタバミは、戦後に進駐軍が持ち込んだ外来種とも書かれていますが、 タンポポにせよカタバミにせよ在来種を「野草」と応援して、外来種は「雑草」 として退治したいですね。 ご隠居鳥 拝
2021年11月06日17時27分