ホーム 矮星 写真一覧 will o’ the wisp 矮星 ファン登録 ユーザートップ 写真一覧 ギャラリー お気に入り ファン ファンになっているユーザーの写真 ファンになっている ファンになってくれている will o’ the wisp お気に入り登録33 1205件 D E 2021年10月30日00時46分 J B
ウィル(ウイリアム)は酒好きで怠惰な男だったという。 >>コメント欄へ続く コメント5件 矮星 そういった性なので仕事もせず人を騙して飲み食いする悪知恵だけが成長していったのだろう、当然のように少なく無い人間に恨みを買っていて、ある晩、顔も覚えていない誰かに殺されてしまった。 ウィルは死者の門の前に立っていた 天国と地獄は、この門の先にあり裁定人がその行き先を決める 裁定人は言う「お前は、怠惰で二枚舌な生き方をして多くの人を騙して生きてきた。だから天国には行けない」 ここでもウィルは裁定人を騙し地上に戻ったのだという 裁定人とは聖ペテロなのだが、どうやって言い包めたのだろう卓越した話術の才能の持ち主だったのかもしれない。 そんな経験をしてもウィルは以前と変わらず酒・女・賭博・・・以前よりも酷くなったかもしれない人生を歩んでいたが人間の寿命には限りがある やがて2度目の死を迎えた 死者の門の前いた聖ペテロは言う 「お前を人間界に戻してやったにもかかわらず改心もせず怠惰で自分勝手な人生を送った。お前のような魂は地獄にすら入れることは出来ない」 そうしてウィルの魂は死者の国に行く事は出来ず人間界と死者の国、その間の次元にある煉獄を永遠に彷徨う魂となり感覚なき時間の流れの中で無とも有とも生とも死とも区別の無い存在となり永遠に変わらぬ存在となった そんなウィルを見て憐れんだ悪魔が地獄の炎の中で燃える石炭を一つ、灯りとして持たせた。その今にも消えそうな灯りを人間界付近んに落ちていた萎びた蕪をくりぬいて入れランタンにしたという。 悪魔が憐むほどの存在とは・・ 兎にも角にも、そうなってしまったウィルは時折、人間界を懐かしく思い次元の狭間近を漂うのだという、その時に地獄の仄かな灯りだけが見え人々はこれを will o’ the wisp (ウィルの欠片)と呼び憐れむのだという 2021年10月30日00時49分 はなてふ 思わず一気に拝読しました(^-^; 困ったヤツ… 2021年10月30日07時57分 矮星 >はなてふさん 大昔から困った奴は絶えないものですね^_^ 昔の戒めの話なんでしょうね 2021年10月31日20時53分 まえちゅう 変な言い方かもですが、とっても綺麗ですね。 ウィル・オー・ウィスプにこんなエピソードがあったとは。。ドルアーガの塔やウィザードリィでは大変お世話になりました。 2021年11月04日09時50分 矮星 >まえちゅうさん クラッシクなRPG御用達のモブですよね(笑) ドラクエだとメラゴーストかな? 2021年11月18日11時40分 新規登録・ログインしてコメントを書き込む コメントを書き込む 同じタグが設定された矮星さんの作品 最近お気に入り登録したユーザー ラーべ ファン登録 ちっぷ ファン登録 オールドローズ ファン登録 猛山 ファン登録 蒼い海を渡る白いイルカ ファン登録 izzuo119 ファン登録 まえちゅう ファン登録 ♪tomo♪ ファン登録
矮星
そういった性なので仕事もせず人を騙して飲み食いする悪知恵だけが成長していったのだろう、当然のように少なく無い人間に恨みを買っていて、ある晩、顔も覚えていない誰かに殺されてしまった。 ウィルは死者の門の前に立っていた 天国と地獄は、この門の先にあり裁定人がその行き先を決める 裁定人は言う「お前は、怠惰で二枚舌な生き方をして多くの人を騙して生きてきた。だから天国には行けない」 ここでもウィルは裁定人を騙し地上に戻ったのだという 裁定人とは聖ペテロなのだが、どうやって言い包めたのだろう卓越した話術の才能の持ち主だったのかもしれない。 そんな経験をしてもウィルは以前と変わらず酒・女・賭博・・・以前よりも酷くなったかもしれない人生を歩んでいたが人間の寿命には限りがある やがて2度目の死を迎えた 死者の門の前いた聖ペテロは言う 「お前を人間界に戻してやったにもかかわらず改心もせず怠惰で自分勝手な人生を送った。お前のような魂は地獄にすら入れることは出来ない」 そうしてウィルの魂は死者の国に行く事は出来ず人間界と死者の国、その間の次元にある煉獄を永遠に彷徨う魂となり感覚なき時間の流れの中で無とも有とも生とも死とも区別の無い存在となり永遠に変わらぬ存在となった そんなウィルを見て憐れんだ悪魔が地獄の炎の中で燃える石炭を一つ、灯りとして持たせた。その今にも消えそうな灯りを人間界付近んに落ちていた萎びた蕪をくりぬいて入れランタンにしたという。 悪魔が憐むほどの存在とは・・ 兎にも角にも、そうなってしまったウィルは時折、人間界を懐かしく思い次元の狭間近を漂うのだという、その時に地獄の仄かな灯りだけが見え人々はこれを will o’ the wisp (ウィルの欠片)と呼び憐れむのだという
2021年10月30日00時49分