天下泰平の３代将軍家光の頃、この地は松平直政によって治められていた。両者とも家康の孫にあたりいとこ同士ということになる。この月見櫓は直政が将軍家光が京都上洛の際に家光をもてなすために建造したと伝わる。そのため大小天守が戦闘的なつくりになっているに反してこの月見櫓はさながら宴会場である。残念ながら家光はここに来ることはなかったのだが。

コメント2件

ある男の写真日記

歴史に疎くてお聞きしますが徳川家と親戚にあたる松平家って仲が悪いと聞いたことがあります。本当なんでしょうか？

2021年09月04日12時30分

Left aloneさん毎度ご覧いただきありがとうございます。徳川と名乗れたのは、将軍家と尾張、紀州、水戸の御当主のみです。それ以外は松平と名乗りますが、その松平の家を継げない人は、どこかの大名に養子に出されてそちらの苗字を名乗るようになることなります。徳川幕府は足利幕府の失政の教訓から身近に置く譜代、親藩の大名に（ごく一部の例外を除き）大きな家禄を与えませんでした。本家のみがいい思いをして、俺たちにはこれっぽっちかよという思いがあったのかなかったのかそれは私にもよくわかりません。尾張と紀州は同じ御三家でありながら将軍の跡目をめぐって対立することが多く、尾張から将軍が出ることはありませんでした。だからというわけではないのでしょうが尾張は維新の時、早くから新政府に味方して政権移行に貢献しました。

2021年09月04日17時31分

新規登録・ログインしてコメントを書き込む