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京セラは、35mm判高級コンパクト・CONTAX-TシリーズのAPS版としてTixを開発しました。 高品位なチタン素材ボディとツァイスレンズ (Sonnar T* 28mm F2.8) を持っており、 最高1/1000秒の高速シャッター、絞り優先AE撮影も可能で、定価は12万円でした。 映像産業の巨人KODAKの主導で始まったAPSシステムでしたが、同時期に世界初のデジカメを 開発しながら業態変革を図れず、APSとともにKODAKは衰退していったのは何とも皮肉なことです。
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APSシステムと各社が開発したカメラについては、以下のWikipediaの記事に詳細が 書かれています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0 デジカメへの移行がこのように早く起こるとはKODAKは予想していなかったので しょうし、フイルム産業の世界的な巨人であると言う自負と慢心があり、 日本が猛烈に押し進めたデジタル化の潮流が、映画産業を含めてフイルムを 駆逐してしまう結果になりました。 APSの研究は決して無駄になった訳ではなく、現在のデジイチにも映像素子 のサイズ規格として脈々と生きています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/APS-C%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA ただ、デジイチもオリンパスが撤退し、ニコンも危ないとささやかれています。 APSにおけるKODAKの失敗を他山の石として、業態変革に成功した富士フイルム のように、逞しく日本のカメラ産業にも生き続けて欲しいです。 https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2500C_V21C12A2000000/ ご隠居鳥 拝
2021年03月14日10時01分