手持ち文鳥
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もう少しここで 海を眺めてたい 丘の上にある 古ぼけたベンチにひとり じいちゃん 逢いに来たのさ 忘れものだらけの 人生だったけど 最後もひとりで さっさと風になっちまって じいちゃん あんたらしいよ 純情可憐 お下げ髪のあたしを 無理やり口説いてね……祝言 三日後に大きな軍艦に乗ったまま ただいまは三年後 穏やかな木洩れ陽の中 今となっては じいちゃん 笑い話だね じいちゃん 風と話してる