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2016年11月1日~2016年11月30日に開催した第13回フォトコンテスト「奇跡の瞬間」は、応募枚数5,598枚と沢山のご応募をいただきました。ご応募いただいたみなさま誠にありがとうございました。
受賞作品の選考は内田ユキオ先生とPHOTOHITO事務局にて行い、最優秀賞・優秀賞・ルーキー賞を受賞された作品には選考理由を記載させていただきました。ぜひあわせてご覧ください。

※受賞者のみなさまには賞品の受け渡し方法をID登録時にご入力いただいたメールアドレスへお送りいたします。

受賞作品

最優秀賞 Amazonギフト券 2万円

家路
家路
photo by EF38(みや)
使用カメラ :D3200
使用レンズ :SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005) [ニコン用]

Zのようなあぜ道のシルエットを上手に使った幾何学的な構図の美しさはもちろんですが、アンバーのワントーンのグラデーションの美しさが加わり、見た瞬間に心を奪われました。この自転車の位置や向きも、家路という題名にぴったりで見事だと思います。もっとも明るいハイライト部分に影が伸びていることで余韻も残り、見飽きることがありませんでした。
一瞬でありながら永遠に続いていく物語のようです。

優秀賞 Amazonギフト券 1万円

テカポの夜空に現れた奇跡の軌跡
テカポの夜空に現れた奇跡の軌跡
photo by ramengas
使用カメラ :EOS 5D Mark III
使用レンズ :EF16-35mm F4L IS USM

童話か絵本の表紙のような幻想的なムードにまず心惹かれました。建物のシャドウ部分が良いアクセントになっていて、画面を引き締めてくれています。前ボケが奥行きを演出し、星の輝きが広がりを加えていて、そこに流れ星が軌跡を、いや奇跡のような軌跡を描いています。
そうして撮れた写真を、撮影者自身がなによりも喜んでいるような高揚も伝わってきます。

ルーキー賞 Amazonギフト券 5,000円

寄り添って
寄り添って
photo by azumi
使用カメラ :D5300

写真に撮るのが難しいものは色々あると思います。たとえば笑顔は、優しいその人の性格や、友だちが助けてくれることがあります。カメラの操作に戸惑っているのを見て、相手が笑ってくれた瞬間が撮れ、それが名作になることもあるので、写真というのは不思議で楽しいのだと思います。
ユーモアも写真に撮りにくいもののひとつです。応募された写真を見ていて、美しさに目が留まるものもあれば、心が和らぐものもあれば、端正な構図に驚くものもありました。そんななかでユーモアという意味でこれがいちばん好きでした。しかもこの写真は美しい。とても好きです。

総評

色鮮やかな写真、思わず笑ってしまう写真、テクニックに感心する写真、被写体がすごくて驚く写真、撮影に費やされたであろう労力を想像すると感嘆する写真など、とにかくいろいろな作品がありました。
あらためて写真の喜びの広がりと深さを感じ、審査していて喜びが多くありました。上位の賞に選ばれた写真はプラスアルファの魅力があったものです。
今回、とくに心を捉えたのは、撮影者自身が「やったぞ!」と心躍ったのだろうと感じられる作品でした。
ちゃんと写るかどうか不安であることが喜びと隣り合わせだった昔とは違い、いまはその場で結果が確認できます。それゆえに失ったものがあるとすれば、ちゃんと撮れたときの興奮でしょう。
写真を趣味にしていて「やったぞ!」と思うのは、ある人にとってはファインダーを覗いた瞬間かもしれないですし、べつの人の場合は撮った画像を見直して驚きや発見を感じたかもしれません。ずっと狙っていた被写体を、ついに捉えることができた瞬間という人もいるでしょう。自分の写真を見て、人が嬉しそうにしているのを見て喜びを感じる人もいるに違いありません。
そういった喜びが写真から感じられることで、「カメラで撮る」「人が撮った写真を見る」「仲間と見せ合う」「伝える」「体験や感情を共有する」といった、いろんな楽しみ方ができる”写真の魅力”を再確認することができました。

2016.12.22 審査員 内田 ユキオ氏

総評

第13回フォトコンテスト「奇跡の瞬間」、いかがでしたでしょうか。
解釈の幅が広く難しいテーマだったと思いますが、みなさまが「奇跡」を感じられた瞬間に沢山出会うことができました。

この度は沢山のご応募、誠にありがとうございました。 またみなさまの作品に出会えますことを、心より楽しみにしています。

2016.12.22 PHOTOHITO事務局

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