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2013年10月1日~2013年10月31日に開催したBeautiful JAPAN「境」フォトコンテストは、前月を上回る投稿総数2,370件の応募がございました。
参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

受賞作品の選考はPHOTOHITOが行い、最優秀賞・優秀賞・入賞を受賞された10名様には選考理由を記載させていただきました。
ぜひ、あわせてご覧下さいませ。

※最優秀賞・優秀賞・入賞受賞者のみなさまには賞品の受け渡し方法をID登録時にご入力いただいたメールアドレスへお送りいたします。

受賞作品

最優秀賞 Amazonギフト券2万円

Golden Time
Golden Time
photo by 写楽庵(卒業しました) 
使用カメラ :EOS 5D Mark III
使用レンズ :EF70-200mm F2.8L IS USM

境というコンテストテーマを多くの方々が“場の境”として捉えている中、この作品では、光が差す前と差す瞬間の“一瞬”を境として狙っており、また、その狙いがしっかりと写真上で表現できている点が高評価のポイントでした。
構図や撮影時間からもこの瞬間の風景を狙っていることが伝わりましたし、撮影者さんが感じた感動がこの一枚に写っているようにも思えます。
光芒という、光と影の境も写っていますね。素晴らしい完成度です!

優秀賞 Amazonギフト券1万円

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入賞 PHOTOHITO オリジナルカメラストラップ

出航
出航
photo by RGBCMYK
使用カメラ :サイバーショット DSC-RX100M2

線で構成された境、行く人と残る人の境、海と陸の境、様々な境が写っています。
縦横の線をしっかり取ることで、紙テープのカラフルな斜めの線が主張され写真としての面白みを生んでいます。
引き画で撮るともっと感動的でドラマチックな写真になりそうですが、あえてこの構図を選んだことにより画としての「境」がいきてきますね。
テーマの「境」とこの紙テープによって、写真が見えてきます。

秋燕
秋燕
photo by T03v05v(とら)
使用カメラ :EOS 7D
使用レンズ :Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE

今年は少し暖かったからでしょうか。地上にはススキが生い茂る中、まだ燕が飛んでいたのですね。
異なる季節のススキと燕が同居しているため、まるで今季節が変わった瞬間のようにも見えます。
ススキのたなびく方向と燕の飛ぶ方向が逆な点もとても良い。場としても季節としても境を強く感じました。
秋らしいオレンジ色の夕日が、巣立って力強く飛翔する燕を後押しするかのようです。日本の美しい光景ですね。

秋彩探し - 虹の境
秋彩探し - 虹の境
photo by 花芽吹
使用カメラ :EOS 60D
使用レンズ :18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM [キヤノン用]

虹の境 素晴らしいですね。
近距離の虹も、虹の境を越えた向こうもしっかり見えている…まるで夢のような景色です。撮ろうと思って撮れる風景ではありません。
さらに、この寄った構図からは撮影者さんの感じた「境」がもう一つあったことが伺えます。夢のような虹を駆け抜ける軽トラです。この両者が互いに引き立て合い、とても良い雰囲気を作り出しているのでしょう。

木曽と長良の背割堤
木曽と長良の背割堤
photo by ねえ●●やまっち
使用カメラ :PENTAX K20D
使用レンズ :SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] (Model A16) (ペンタックス用)

日本を代表する木曽川と長良川に挟まれた堤防道路。日本を代表する景色であると共に、存在そのものがまさに「境」です。
構図もしっかり川境を意識したものですし、延々と続く堤防道路に遠くの地平線がぶつかる様にも、もうひとつの「境」を感じることができました。

風を読む人
風を読む人
photo by imarin
使用カメラ :EOS 5D Mark III
使用レンズ :EF24-70mm F2.8L II USM

境に立つ人。
場所としての境、これから海に挑む心情、ふたつの境を写されたのでしょうか。
立ち姿は静謐ですが、波は荒々しく今にも襲い掛かりそうで、動きや在り方の「境」も感じられます。
スナップで撮影されたのかと思いますが、撮影者さんの中にしっかり画が見えており、構図やタイミングなど計算し、さらにはこの瞬間に遭遇する運もないと撮影できない作品です。

雨あがって
雨あがって
photo by ぴろぞー
使用カメラ :D600
使用レンズ :AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

晴れと雨の境を、16:9の画角で面白く表現されていますね。この画角にすることにより、傘だけではなく濡れた路面にも意識が流れるようになっています。現実と写り込みの境も見えますね。
また、傘の淡い色も良いポイントとなっています。この景色の中で幻想的、つまり虚像のようにも見え、それが水面に映った虚像と重なるように意図して撮影されているように感じました。

夕刻の幻想
夕刻の幻想
photo by waq
使用カメラ :D7000
使用レンズ :18-35mm F1.8 DC HSM [ニコン用]

山々の境と、分厚い雲と連なる山々の僅かな境目。2つの境を、一瞬だけ顔を出した太陽の光が照らした瞬間を収めています。境を見つけた時の喜びまでも伝わってくるようです。
太陽の光芒が奥まで続く山並みを照らす様が、この境が非常に壮大であることを強調しているようです。
上部の分厚い雲も、あまり圧迫感が無く落ち着いた構図をとれてますね。

実りと乾き
実りと乾き
photo by Sticky Bug
使用カメラ :D5100
使用レンズ :AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

画のセンターを境にした構図が、シンプルながら良いコントラストを生んでいると思いました。
解放値の露出で撮影することでピントワークでも境を作り出しており、撮影の際にテーマをしっかりと意識されていることを感じました。
タイトルの“実りと乾き”がそのままストレートに感じられる作品です。

入選

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総評

PHOTOHITOにて開催したBeautiful JAPAN「境」フォトコンテスト。いかがでしたか。
前回とは変わって、視覚的にイメージしやすいテーマだったのではないでしょうか。

今回の審査においては、異なる2つのものが隣り合うさまをしっかりと意識して撮影されており、さらに、設定や構図などから撮影者さんの意図が伝わってくると感じられた写真を中心に選んでおります。
昼と夜、生と死、朝と夜、渇きと実り…世の中にはたくさんの「境」が存在することを、審査を進めながら強く実感しました。
皆さまにとってはいかがでしたか。このコンテストをきっかけに、新たな視点や気付きが生まれたとしたら、これほどうれしい事はございません。

たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました!現在開催中のフォトコンテスト「紅」もどうぞよろしくお願いいたします。

2013.11.15 PHOTOHITO事務局

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