最優秀賞 Amazonギフト券2万円

夕照の街

photo by ブラックオパール

使用カメラ :EOS 6D
使用レンズ :EF70-200mm F4L IS USM

「暮」＝夕暮れ風景をそのまま撮影された写真が多い中、暮れゆく時間の移り変わりそのものを捉えています。暮の「一つの時期が終わりになる、日が西に隠れて暗くなる」という意味にきちんと向き合えているように感じました。

空の青とオレンジの色。東京の街並みの照らされている所と影になっている所。自然と人工物。
対比的な前後の光景がしっかり表現されており、各所にコントラストとはざまの時間が生まれています。そのことで間と時間の流れが生まれ、“暮”を意識させられます。また、構図の少しラフな印象がコントラストの硬さを和らげていてバランスが良いです。一年の終わり、日の終わりに、ふと後ろを振り返ったかのような、引き画の視点も良いですね。

優秀賞 Amazonギフト券1万円

窓灯り

photo by 杉谷尚己

使用カメラ :EOS 7D
使用レンズ :EF70-200mm F4L IS USM

昼から夜に変わる微妙な時間と家々に灯される光…夕暮れと暮らし、ふたつの暮を感じる一枚です。広く撮ってしまいがちな風景ですが、構図を計算されて引き算しているのでしょう。何を撮りたかったのかストレートに伝わってきました。

深く積もった雪から厳しい寒さが伺えますが、夕暮れの光と撮影者さんの視線が優しく、どこか温かさも感じますね。審査の際に話に出たのですが、各々が持っているであろう「暮という言葉の持つ色や温度感」をしっかりと意識し撮影されている作品のように思いました。

入賞 PHOTOHITO オリジナルカメラストラップ

雪と柿

photo by ポンスケ

使用カメラ :EOS 6D
使用レンズ :EF70-200mm F4L IS USM

雪と柿、被写体もタイトルも非常にシンプル。それだけに間の作り方が光った一枚でした。
東北の厳しい暮の季節、果実だけが残された枝がしなって垂れている様子には、どこかもの悲しさが漂います。さらに、構図の中にうまく間を作ったことで、見る人に寂しさを訴えかけるような作品になりました。

２年かかった１枚

photo by N346

使用カメラ :D5200
使用レンズ :AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR

コンテストのテーマと撮影者さんがずっと撮りたかったテーマが重なっており、さらにはコンテスト開催中に2年越しの思いが叶う！…素晴らしいタイミングが重なったことに、何よりも感動しました。
思い続けた情景に、夢中でシャッターを切っている様子が目に浮かぶようです。決定的瞬間を逃さず、しっかりと美しい作品を撮られています。

「自然の中に身を置き心を広げる」

photo by とし＠1977

使用カメラ :D700
使用レンズ :Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2

夕暮れの色をとても抒情的に表現されています。
長秒露光で撮影されたことで、淡い空模様や波などに時間の流れが生まれています。日が暮れていく中、広い海にぽつんと佇むシルエットにもの悲しさがあります。横・縦・斜めの線をしっかり意識されており、シンプルな構図が暮の空の澄んだ美しさを引き立てています。

drifting cloud

photo by kiwi♪

使用カメラ :D90
使用レンズ :AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 [ニコン用]

夕暮れの光をうまく使っており、建物に当たる光量やオレンジ色が印象に残ります。
広角レンズの歪みと長秒露光の表現により雲に流れを作ったことで、縦構図の圧迫感が薄れ、吸い込まれるような奥行きが生まれました。雲の間からのぞく星空も良いアクセントになっており、構図やバランスの美しさが光った一枚でした。

100万人のキャンドルナイト

photo by 花芽吹

使用カメラ :EOS 6D
使用レンズ :APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM [キヤノン用]

もこもこと着込んだ子供のシルエットから非常に寒い事が伺えますが、その寒さと相対するようなキャンドルの優しいオレンジ色の光に自然と視線が誘導されます。キャンドルの光が強まることで、辺りが暮れている時間帯であることも強く印象付けることが出来たのではないでしょうか。子供を包む優しい光に、大人の温かい眼差しが感じられます。

せめて、安らかに

photo by 輝３号

使用カメラ :D700
使用レンズ :AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

テーマを踏まえ、身近なところにしっかりと「暮」を見つけられています。
とても丁寧に撮影されていることが伝わる一枚、撮影者さんなりの美を持っている方なのでしょう。何気ない光景も、撮影の仕方や思いによって見え方や映り方が変わることを教えてくれた一枚でした。

evening scene

photo by pastel

使用カメラ :EOS 6D
使用レンズ :Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZE

光と影、そして構図の間の使い方がうまく、非常にドラマチックな印象を作り出しています。
視点を落とし足元だけの構図にした事で、暮の季節に足早に急ぐ人々の暮らしが強調されましたね。どこにでもあるような風景に思えますが、ここ場所、この瞬間にしか存在しない光景を鋭い感性で切り取っています。

黄金色に輝く葦

photo by ゴリ

使用カメラ :EOS 5D Mark II
使用レンズ :EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM

夕日が水面に反射し、景色全体が眩いばかりの黄金色にきらめいている様子から、まさに夕暮れが始まった瞬間であることが伺えます。
光に透ける葦の穂をクローズアップしたことで、画面に透明感が生まれていますね。夕暮れのさみしさよりも、清々しさや美しさを意識されていたのではないでしょうか。前向きな「暮」の表現が印象に残りました。

入選