大阪の大正区に流れる木津川より撮影。 この川はかつては運河として栄え、川沿いには造船所や鉄工所など様々な工場が存在した。 しかし年々その数は減少し、今も運河として川は利用されるものの往来する船もそれと同時に減少。 気づけば、かつて音が鳴り響いたこの場所も静けさが増している。 陽が沈むとなお一層静けさを増し、辺りにはこの運河の波の音が響き渡る。 揺れる水面に光が差し込んできた。やがてその光は一筋となり天上に輝く月との航となった。この日の月は中秋の名月。満月だった。 水面の音、潮の匂い、そして光。

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