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次の日。二人は約束通り夕4時少し前に梅の林で落ち合った。 凛子は、ドロップハンドルのロードバイクでやって来た。肩から斜めにメッセンジャーバッグを提げている。カメラが入っているのだろう。 星の瞳の咲く草むらに自転車を止めると、ジーンズの脚をサドルの上から大きく廻して下ろし、カチンとスタンドを立てた。 「凛子ってこんなアクティブな感じの子だったっけ?」 佳夫には、凛子が少し眩しく見えた。 凛子は佳夫の方に歩いて来た。 「こんにちは、佳夫くん。ああ、もうこんばんわ、かな?」 *下につづく
誰かって誰? 今回はちょっと事情があって。 代わりに妹がお伺いしています。 今日はコロナのおかげで時間ができ、あちこちへ訪問できています。 ほんと、桜の花の下で、を思い出しますね~。 コメントしなくてもたくさんの固定読者がいますからね。 あの時のように。隠れ読者がたくさんおられたでしょう。(笑)
2020年03月15日04時18分
ふふ。他にだれがいるというのです?旅鈴さん。 姉妹がどんどん増えていますねえ。 どうでしょう?今回はいささか理屈っぽいのです。 ところで、事情って?いやお聞きしないで、ただ心配だけすることにしましょう。
2020年03月15日10時53分
実は家人が入院しているのですが、コロナの影響で一斉に面会禁止になりました。 ですから家にいるしかなく、時間ができたというわけです。 ご心配くださって嬉しいですが、何があってもサイトの鈴は元気です。 ただ、あまり多くの時間を使えないのが残念なだけです。
2020年03月15日17時49分
旅鈴さん そうでしたね。 コロナの影響は、もう全世界に及びますね。WHOは、とっくの昔にパンデミック宣言をしなければなりませんでした。 でも旅鈴さんがお元気で良かった。 写真活動は・・、いつだって、のんびり、ゆったりですよ。 でも旅鈴さんのことだ、血が騒いでいるのでしょうね。 調息、調息。
2020年03月15日18時11分
キンボウさん はい。春が来ました。 残念ながら今年、せっかくの春はコロナ・ウィルスのパンデミックで吹き飛んでしまいました。 それでも春はここにいます。
2020年03月16日18時55分
yoshi.s
*つづき 「まだ陽がある。こんにちは、でいいだろう。よく来たな」。佳夫が応じた。 「来るわよ。楽しみだったんだもの」 凛子はバッグを開けてカメラを取り出した。 「おお、すごいカメラだなあ」 凛子のカメラを見て佳夫が言った。 「少林寺拳法の演武を撮りたいって、写真部の友だちに相談したら、高感度で連写が効くからって、これを勧められたの。とても高かったけれど、車よりも面白いって言われて思い切って買ったの」 「そうか。それでなら何でも撮れるよ」 「そうね。あとは腕次第。ところがそれが問題なのよね」。と言って凛子が笑った。 「さあ、じゃあ撮るか」 二人は梅の林に入って行った。 梅の花の薄甘い香りがそっと匂った。 二人はそれぞれに撮り、時々ディスプレイで画を見せ合い、少し批評をし合って、そしてまた撮った。 空の色がだんだん夕色になって来た。 その時、頭の上から声がした。 「今日は二人か?」 *つづく
2020年03月14日19時43分