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幸せはまつげに宿り花蕾む *つづき 「現地に民間のボランティア団体があるんだ。始めた人は普通のおばさんなんだが、子どもたちが可哀想だとの一念で、自分ができること、例えば木陰で本を読み聞かせること、あるいは大人に呼びかけて食べ物を少しずつもらってあげること。そんなことから始めたものが、だんだんと人々の共感を得て、今はカンボジア全土に支部を持つ支援団体に成長した。孤児たちはいまでも相変わらず多いんだ。で、すぐに手が足りなくなった。そこでその人たちがインターネットで手伝いを募集し始めた。 *下に続く
はなてふさん 早速のコメント。Thanks! まだまだ序の口。どんどん行きますよ。 これはね、桜よりも花が少し早いこぶし(辛夷)の木です。 今月中旬には咲くかな。 咲くと本当に見事なのです。
2020年03月10日13時39分
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*つづき これが奏功して、今では世界中からかなりの数の若者たちが、2、3週間から1、2ヶ月単位でボランティアに訪れる。彼らにとっても、いい経験になるんだ。ぼくにとってもそうだった」 「でも全部自費なのでしょう?」 「食事と寝る場所は提供してくれるけれども、その他の費用はすべて自分持ちさ。だからその費用を捻出するために、ぼくはアルバイトをずいぶんやったな」。「でも、その努力やお金に勝る、貴重な人生体験をしたよ。そして何よりも、子どもたちと接しながら、この子たちが大きくなったら、地域やひいては国のためになる人になるかもしれない、と思うと、身震いがするほど力が湧いて来るんだ。あんな経験は、日本ではできないだろうな」 凛子は、まじまじと佳夫の顔を見ながら言った。「佳夫くん、私ね、外交官を目指しているの」。「それでね、アジアやアフリカの困っている人たちのために働きたいと思っているんだ」 *つづく
2020年03月10日12時28分