yoshi.s ファン登録
J
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*つづき 「はは。妖精は、君たち人間が、私たちスピリットのことを想像して考え出した姿だ」。「私たちは、姿を、つまり形を持っていない」 「え、だって君は姿があるじゃないか? ぼくには見えるぞ」 「はは。この姿は君が想像の中で作り出しているだけのことだ。第一私の声だって、君が作り出して聞いているだけだ」 「ええ? じゃあ、君はぼくの幻覚なのか?」 *下につづく
こんばんわ 龍の背に乗るお姫様から、佳夫君と梅の妖精との会話、そしてまた登場人物現る。 なのでしょうか?興味尽きませんね。 またまたyoshiさんワールドにはまりそうです(#^.^#)
2020年03月07日23時42分
撮りたいものと真摯に向かい合うと、見てるだけでは感じられないものを感じるのかもしれません それにしても、あなたのウメの画像はどれも工夫されたものばかり 何枚撮られたのだろうと、あなたのこの花への熱い思いを感じながら拝見しています
2020年03月08日10時19分
はなてふさん うん。いいところを突いていらっしゃる。 ふふ、はなてふさん、花を撮ろうというよりも、むしろその奥を・・、おっといけない、それはこの掌編の核心だから、お話しの中で・・。
2020年03月08日13時27分
ぢ〜さん ひとつでも集まりてもよし梅の花 花もよければ枝もまたよし ということで、つい何枚も・・。 掌編小説、楽しんでいてくれますか。うれしいですねえ。
2020年03月08日21時38分
yoshi.s
*つづき 「いや、君の幻覚ではない。私は現にここに、ある。しかし姿があるわけでもないし、声があるわけでもない」。「ただ、君が私を感じ、私の姿を創り出してそれを見、私の声を創り出してそれを聞いているのだ」 「じゃあ、やはり、君はぼくの想像の産物じゃないか」 「そうではない。私は確かに、ここにある」。「君がその私を、君が見ているように見て、君が聞こえているように聞いているのだ」。「しかしそれは決して君の頭が勝手に作り出した、いわゆる幻覚とは違うものだ。いま君が見たり聞いたりしているものは、私の存在の反映なのだ」 「あえて言えば、多くの他の人間には私は見えない。声も聞こえない」。「それはつまり、私の存在を感じないということだ」。「こればかりは仕方がない。相手次第なのだから」。 「じゃあ、なぜ、ぼくには見えるのだろう?」 「見ようとしたからだ」。スピリットが答えた。 「いや、別に見ようなんて思っていなかった。だいいち君の存在そのものを知らなかったのだし・・」 「君は写真を撮っていただろう? しかしなかなか満足の行くものが撮れず、悪戦苦闘していた。そのなかで・・」 その時、後ろから声がした。 「佳夫くーん」。「佳夫くんじゃない。なにしてるの~?」 *つづく
2020年03月07日23時09分