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梅の花慰めよかし世の憂い *つづき 「ほほう。アートか」。梅の花の生きもののようなもの、が言った。 「それなら、私たちをただ撮っているだけではないんだな」。「君の中の何かが、私たちの中の何かと触れ合っているんだろうな・・」 「えっ・・」。これには佳夫も驚いた。そんな風に明確に考えたことはなかった。 「あ、いや。まあ、そこまでは・・」。佳夫は口ごもった。そして思った。「いったい、こいつは、なんだろう?」 「私はスピリットだ」。梅の花の生きもののようなものが答えた。 *下につづく
想空さん 無になれるなら、それはすごい。 私などは、まず構図をあれこれ考え、いざ撮り始めると、露出は、手振れは、などと心配し、そして最後に、フォーカスに息を詰めます。およそ無とは真逆の境地です。 そこを通り過ぎないと、アートにはならないだろうなあ。
2020年03月06日23時24分
はなてふさん 対話をするのですね。素晴らしい。 上の想空さんへの返コメにも書いた通り、私にはそんな余裕がありません。 すべてセットし切って、フォーカスに全神経を注いでいる時、かろうじて、対象物と一体になっているかな。いや、どうかな?
2020年03月06日23時32分
yoshi.s
*つづき 「え、お前は、いや、君は、ぼくの思っていることが分かるのか?」。佳夫は驚いて言った。 「まあ、簡単なことならな」。「でも、人間の複雑な思考をすべて読み取ることは、無理だな」。「でも私が行動するにはそれで十分だ。逆に君らの空想をいちいち分かり過ぎると、返ってごちゃごちゃになって混乱する。ちょうど君たち人間がそうであるように」。「暖かくなった。寒くなった。水が足りない。もう少し栄養分が要る。ここは危険だ。あそこは住みやすい。など、その程度の心が分かればそれで十分だ。それ以上は返って面倒だ」 「なるほどな。たしかに我々人間は余計なことを考え過ぎているかも知れないな」。佳夫は感心しながら、さらに聞いた。 「で、スピリットってなんだい?。妖精のようなものかい?」 *つづく
2020年03月06日16時26分