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写真掌編:にほひをこせよ8:梅花2020 #21 :写真句

写真掌編:にほひをこせよ8:梅花2020 #21 :写真句

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    B

    梅の花慰めよかし世の憂い *つづき 「ほほう。アートか」。梅の花の生きもののようなもの、が言った。 「それなら、私たちをただ撮っているだけではないんだな」。「君の中の何かが、私たちの中の何かと触れ合っているんだろうな・・」  「えっ・・」。これには佳夫も驚いた。そんな風に明確に考えたことはなかった。 「あ、いや。まあ、そこまでは・・」。佳夫は口ごもった。そして思った。「いったい、こいつは、なんだろう?」  「私はスピリットだ」。梅の花の生きもののようなものが答えた。 *下につづく

    コメント7件

    yoshi.s

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    *つづき  「え、お前は、いや、君は、ぼくの思っていることが分かるのか?」。佳夫は驚いて言った。  「まあ、簡単なことならな」。「でも、人間の複雑な思考をすべて読み取ることは、無理だな」。「でも私が行動するにはそれで十分だ。逆に君らの空想をいちいち分かり過ぎると、返ってごちゃごちゃになって混乱する。ちょうど君たち人間がそうであるように」。「暖かくなった。寒くなった。水が足りない。もう少し栄養分が要る。ここは危険だ。あそこは住みやすい。など、その程度の心が分かればそれで十分だ。それ以上は返って面倒だ」  「なるほどな。たしかに我々人間は余計なことを考え過ぎているかも知れないな」。佳夫は感心しながら、さらに聞いた。  「で、スピリットってなんだい?。妖精のようなものかい?」 *つづく

    2020年03月06日16時26分

    写楽旅人

    写楽旅人

    落ち着いた背景の中に浮かぶうっすらと色づいた梅の花の上品さが際立っています!

    2020年03月06日21時46分

    想空

    想空

    写真を撮る者の永遠のテーマでしょうか。 被写体と対峙する時に無の境地になれるのが私は好きなんですよね。 自己満足でしかないですけれども。

    2020年03月06日22時40分

    はなてふ

    はなてふ

    撮ろうとすると語りかけるウメの花 撮るわたしもまた語りかける 相手がチョウでも同じ わたしはそうして何時も撮ります

    2020年03月06日23時15分

    yoshi.s

    yoshi.s

    写楽旅人さん ありがとうございます。 そうですよね。梅の花には上品さが感じられますね。

    2020年03月06日23時16分

    yoshi.s

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    想空さん 無になれるなら、それはすごい。 私などは、まず構図をあれこれ考え、いざ撮り始めると、露出は、手振れは、などと心配し、そして最後に、フォーカスに息を詰めます。およそ無とは真逆の境地です。 そこを通り過ぎないと、アートにはならないだろうなあ。

    2020年03月06日23時24分

    yoshi.s

    yoshi.s

    はなてふさん 対話をするのですね。素晴らしい。 上の想空さんへの返コメにも書いた通り、私にはそんな余裕がありません。 すべてセットし切って、フォーカスに全神経を注いでいる時、かろうじて、対象物と一体になっているかな。いや、どうかな?

    2020年03月06日23時32分

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