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花の着いた梅の枝は、見応えがある。 源氏物語の巻名にもなっているほどだ。梅枝(うめがえ)、がそれだ。 そもそも日本の花と言えば、今でこそ桜だが、そのむかし、奈良から平安の初めにかけては、梅の花が主役だった。遣隋使、遣唐使によってもたらされた中国文化の影響だ。平安前期の、菅原道真のあの歌、『東風吹かばにほひをこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな』は、梅花が当時のスターだった証左である。 *下につづく
はなてふさん 中国の象徴的花木は牡丹か梅です。しかし国花としては制定されていません。 台湾(中華民国)の国花は、梅です。 まあ、梅は中国(人)の象徴と言っても良いでしょうね。
2020年03月02日00時06分
ぢ〜さん 梅ヶ枝餅と言うのがあるのですか。食べてみたい。 私のところには、水戸の梅、と言う和菓子があります。 あんこを求肥で包み、さらにそれを梅酢で漬けた紫蘇の葉で包んだ和菓子です。 紫蘇の葉にくせがありますから、好きな人と嫌いな人がいますが、私は大好きです。 花より団子。面目ね。
2020年03月02日19時46分
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*つづき しかしやがて桜が梅に取って代わるようになったのは、唐が衰亡し、遣唐使が送られなくなったことにより、代わりに日本の国風文化が育ったからである。歴代天皇も日本古来の桜を賞でるようになり、和歌にも頻繁に詠まれるようになった。菅原道真と同時代を生きた紀友則の、『ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ』が、桜を詠んだ歌であることを考えれば、平安中期以前に花は桜になっていたのだ。とはいえ、春一番に花開く梅を見ることの喜びは、決して減ぜられるものではない。 *つづく
2020年03月01日22時54分