佳夫（よしお）は、今日もまた写真を撮っている。 それまではモノクロームだった散歩道。梅の花の色がついて１週間が経つ。この間少しずつだが毎日写真を撮っている。咲くのが待ちきれず、膨らみかけた蕾を撮ったのはもう２週間以上も前のことだ。梅の蕾が日毎に膨らんでくるのを眺めるのは楽しく、待ち遠しかった。咲いてからのこの１週間は、毎日がデートだ。 　朝の日のふる里の野の梅が枝（え）の 　　　　　蕾は少しふくらみにけり 　夜来雨の上がりてそぞろ路行けば 　　　　　花輪々と梅が枝に咲く ＊つづく

コメント4件

ジョニー森永

これから世の中をみる花たちも控えていますね。咲いたものは時間を惜しむように香りの息をしながら。

2020年03月01日10時40分

はなてふ

あなたのウメ　わたしも蕾からずっとご一緒しております できれば、実を結ぶまで拝見したい(*^^*)

2020年03月01日12時53分

yoshi.s

ジョニー森永さん 世代はこのようにして次々に受け継がれて行きます。 それは、いのちの希望です。

2020年03月01日13時18分

yoshi.s

そうですね。はなてふさんには蕾の画に玉句を頂いたことから始まり、ことあるごとにコメントや写真句を頂戴し、さらには休憩までご一緒しましたね。 実を結ぶところまでとはいかないでしょうけれども、お気づきでしょうか、写真掌編（写真掌編小説）の連載を始めました。どうぞごひいきに。

2020年03月01日14時22分

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